オナイウ阿道、5年ぶりのJリーグ復帰へ!ドイツ2部退団で模索する元日本代表エースの再起
ニュース要約: FWオナイウ阿道がドイツ2部マクデブルクとの契約を解除し、5年ぶりとなるJリーグ復帰が確定的となりました。フランスでの得点王争いから一転、ドイツでは出場機会に恵まれず苦境に立たされていた30歳のストライカー。代表復帰への「最後の大逆転」を懸け、再び日本のピッチでかつての輝きを取り戻すための挑戦が始まります。
【欧州発】オナイウ阿道、5年ぶりのJリーグ復帰が決定的 ドイツ2部退団で模索する「かつてのエース」の再起
【マクデブルク(ドイツ)17日=共同】
かつて日本代表の次世代エース候補として期待を集めたFWオナイウ阿道(30)が、苦境の中での大きな決断を下した。ドイツ2部リーグのマクデブルクは17日、オナイウとの契約を双方合意の上で解除し、同選手が退団することを発表した。関係者によると、オナイウは既に日本への帰国準備を進めており、5年ぶりとなるJリーグ復帰が決定的となっている。
今回の退団劇は、欧州の厳しい競争原理を象徴するものとなった。2025年夏にフランス1部オセールからマクデブルクへ加入したオナイウだったが、ドイツの地では本来の輝きを放つことができなかった。今シーズンの出場はわずか4試合(計46分)にとどまり、無得点。直近ではリザーブチームへの降格も経験していた。
マクデブルクのスポーツディレクター、オトマー・ショルク氏は「残念ながら阿道は我々のチームに長期的に定着することができなかった」とコメント。異例とも言えるシーズン途中の契約解除の背景には、オナイウ自身の「出場機会を確保し、再びピッチで存在感を示したい」という強い希望があったとされる。
■フランスで味わった「栄光と停滞」
オナイウの欧州での歩みは、光と影が交錯するものだった。2021年に横浜F・マリノスからフランス2部のトゥールーズへ移籍すると、初年度から攻撃の主軸として躍動。特に2023-24シーズンにはオセールでチーム最多の15ゴールを挙げ、クラブの1部昇格に大きく貢献した。当時のフランスメディアは「リーグ2で最高の得点率を誇るストライカー」と絶賛し、その身体能力とゴールへの嗅覚は欧州標準であることを証明していた。
しかし、トップカテゴリーであるリーグ・アン(1部)の壁は高かった。昨シーズン、オセールでの1部挑戦では31試合4得点と失速。チーム戦術の変化に伴い、守備負担の大きい途中出場役を強いられる場面が増えた。オナイウ自身、当時のインタビューで「今の役割に割り切るしかない」と語っていたが、攻撃に専念できない環境がストライカーとしてのリズムを狂わせていった。
■「ハットトリックの記憶」と日本代表への想い
オナイウといえば、日本のファンにとって鮮烈な記憶として残っているのが2021年6月のカタールW杯アジア2次予選、キルギス戦だ。A代表初先発でハットトリックを達成するという衝撃的なパフォーマンスを披露し、ポスト上田綺世の一番手と目されていた。
だが、2026年北中米W杯に向けた現在のアジア予選において、オナイウの名が招集リストに載ることはなくなっている。日本代表のフロントラインでは上田綺世がエースとしての地位を不動のものとし、若手の台頭も著しい。30歳という節目を迎えたオナイウにとって、今回のJリーグ復帰は、代表戦線への「最後の大逆転」を懸けた博打とも言える。
■移籍先はどこに? 争奪戦の様相
現時点でオナイウの具体的な移籍先は明らかにされていないが、Jリーグの複数のクラブが獲得に興味を示しているという。オナイウの最大の武器は、ナイジェリア人の父譲りの身体能力を活かした空中戦の強さと、Jリーグ時代に培った戦術理解度の高さだ。
データサイトによると、フランス時代のオナイウは「空中戦勝利率」でリーグ上位の数値を叩き出しており、パワー不足に悩むクラブにとっては、これ以上ない補強ターゲットとなる。かつて所属した横浜F・マリノスや大分トリニータ、あるいは得点力不足に喘ぐ上位陣が動く可能性も否定できない。
5年間の欧州生活で、天国と地獄を味わった男が日本に戻ってくる。ドイツでの「0点」という屈辱を晴らす場所は、かつて自らを育んだJリーグのピッチしかない。オナイウ阿道の第2章が、今まさに幕を開けようとしている。
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