第104回高校サッカー選手権組み合わせ決定!王者・前橋育英、神戸弘陵と激突の「死の組」
ニュース要約: 第104回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせが決定した。連覇を狙う前回王者・前橋育英は、初戦で強豪の神戸弘陵学園と激突する試練のブロックに。また、早稲田実業が開幕戦を飾る。激戦区が続出し、波乱必至の「冬の国立」は12月28日に開幕する。
第104回高校サッカー選手権、組み合わせ決定! 王者・前橋育英は神戸弘陵と激突、波乱必至の「冬の国立」へ
高校サッカーファンが待ち望んだ「冬のドラマ」の舞台が整った。第104回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が11月17日に都内で行われ、全国から集結した48代表校の対戦カードが全て確定した。大会は12月28日に開幕し、2026年1月12日の決勝まで、高校生たちの熱い戦いが繰り広げられる。
今回の抽選結果は、例年以上に序盤から強豪校同士の激突が予想される、非常に緊張感のある組み合わせとなった。特に前回王者と開幕戦のカードには、早くも大きな注目が集まっている。
前回王者は初戦から試練、早実が国立で開幕戦を飾る
まず注目すべきは、前回大会を制した前橋育英(群馬)だ。連覇を目指す群馬の雄は、初戦となる2回戦で神戸弘陵学園(兵庫)という難敵といきなり激突する。兵庫の強豪を相手に、前回王者が大会序盤からその実力を試されるという、ファン垂涎の好カードとなった。このブロックには、他にも東福岡や山梨学院など、全国制覇の経験を持つチームが配置されており、前橋育英が決勝まで勝ち進む道のりは極めて険しい。
また、大会の幕開けを飾る開幕戦(12月28日、国立競技場)は、早稲田実業高校(東京B)と、徳島県代表(徳島市立または徳島北)の対戦に決定した。東京の古豪と四国の代表が、聖地・国立競技場でのオープニングゲームで、記念すべき第104回大会最初の火花を散らす。
激戦区の様相を呈す各ブロック
今回の組み合わせでは、特定のブロックに実力校が集中する「激戦区」、いわゆる「死の組」の存在が際立っている。
特に、前述の前橋育英のブロックに加え、関東勢の強豪が散らばるゾーンの難易度も高い。前回準優勝の流通経済大柏(千葉)も全国切符を獲得しており、そのブロックでは、伝統校同士の厳しい消耗戦が予想される。
また、地方の代表校も厳しい初戦を迎えるケースが目立つ。5大会ぶりに愛知を制した東海学園は、12月31日の2回戦で強豪・神村学園(鹿児島)と対戦。また、岐阜代表の帝京大可児は、1回戦で関西の雄、興國(大阪)とぶつかる。この高校サッカー選手権では、たとえ県内の激戦を勝ち抜いたとしても、全国の舞台では一戦たりとも気の抜けない戦いが続くことを改めて示している。
3年生のドラマと聖地・国立競技場
高校サッカー選手権は、単なる技術や戦術の優劣を競う場ではない。3年生にとってサッカー人生の集大成となる「最後の冬」であり、そこには熱きドラマと感動的な物語が詰まっている。新星チームの台頭や、連続出場校の意地、そして延長戦やPK戦で勝敗が決まる極限の緊張感の中で、若者たちが己の全てを懸ける姿は、毎年全国の視聴者に感動を与えてきた。
大会は12月28日の開幕から、年明けを挟んで熱戦が続き、準決勝、そして2026年1月12日(月・祝)の決勝は、サッカーの聖地・国立競技場で行われる。
激戦の組み合わせが決定したことで、各校は残された期間で最終調整に入り、最高の状態で初戦を迎える準備を進める。この冬、どのチームが波乱を巻き起こし、そしてどのチームが栄光の頂点に立つのか。全国のサッカーファンは、高校生たちが繰り広げる熱戦から目が離せない。(了)