2025年12月22日、今年も残りわずかとなる中、日本のエンタメ界やスポーツ界では次代を担う新しい風が吹き荒れています。
まず注目を集めているのは、俳優の横浜流星さんです。NHK大河ドラマ『べらぼう』の主演に加え、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、2025年は名実ともに彼の「飛躍の年」となりました[1]。一方、ベテランの堺雅人さんも52歳を迎え、2026年放送予定の『VIVANT』続編に向けた準備を進めるなど、その圧倒的な存在感は健在です[2]。また、藤原竜也さんがテレビ番組で明かした「子供のパジャマを海外出張に持参する」という子煩悩な素顔には、多くの視聴者から共感の声が寄せられています[12]。
お笑い界では「M-1グランプリ2025」が大きな話題をさらっています。決勝の舞台で職人芸とも言える漫才を披露した「エバース」の町田和樹さんと佐々木隆史さんは、苦節10年の軌跡を経て高い評価を獲得しました[6][11]。王者「令和ロマン」は、緻密な劇場戦略を武器に史上初の三連覇という前人未到の領域に挑んでいます[14]。その一方で、昨年準優勝の「バッテリィズ」が、露出の増加とネタの質を天秤にかけ、あえて今大会に出場しないという「戦略的不出場」を選択したことは、新時代の芸人の生き方として注目されています[9]。
スポーツ界では、待望の新横綱が誕生しました。豊昇龍が第74代横綱に昇進し、照ノ富士引退から続いた横綱不在の時代に終止符を打ちました。地元・川越との絆を大切にする新王者の誕生に、相撲界全体が沸いています[16]。
コンテンツ界隈も熱烈な盛り上がりを見せています。アニメ『アオのハコ』は感動の最終回とともに第2期の製作が発表され、聖地巡礼を楽しむファンが急増しています[4]。ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』には、伝説の名馬ステイゴールドが電撃実装され、SNSでトレンド入りするほどの熱狂を呼んでいます[8]。特撮ドラマ『仮面ライダーゼッツ』では、新ライダー「ノクス」の登場により物語が大きな転換点を迎えました[15]。
政治・国際情勢に目を向けると、NHK「日曜討論」では日中関係や安全保障を巡り、与野党が司会の制止を無視するほどの激しい論戦を展開しました[3]。国際社会では、米トランプ政権の圧力を受けるウクライナのゼレンスキー大統領が、領土保全と和平交渉の間で極めて困難な舵取りを強いられています[13]。
私たちの暮らしに直結するニュースも届いています。2025年の冬至に合わせ、江戸の知恵である「ゆず湯」が各地で楽しまれています[7]。また、一獲千金の夢を乗せた「年末ジャンボ宝くじ」は、1等・前後賞合わせて8.5億円という豪華さで注目を集め、高額当選の「聖地」には長蛇の列ができています[5]。自動車関連では、トヨタの人気車種「ルーミー」が2025年秋にハイブリッド搭載で刷新されるとの情報が入ったほか、冷え込みが厳しくなるこの時期、セルフスタンドでの給油口凍結への注意も呼びかけられています[17][18]。
教育現場では、京都産業大学が2026年度に「文化構想学科」を新設するなど、時代に合わせた大規模な組織改編を発表し、地域と連携した実学教育の強化に乗り出しています[10]。
日々変化し続ける社会の中で、伝統を守りつつも新たな挑戦を続ける人々の姿が印象的な一日となりました。
ゼレンスキー氏、米主導の和平交渉で苦境に―領土保全とトランプ政権の圧力の間で揺れるウクライナ
ニュース要約: ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ政権が主導するロシアとの和平交渉に向けた3者協議への参加を表明しましたが、ドンバス地域からの撤退要求を巡り米国との深い溝が露呈しています。軍事支援停止の圧力を受ける中、ゼレンスキー氏は領土保全と欧州との連帯を優先しつつ、内閣刷新や経済再建を進め、国家存亡を懸けた極めて困難な外交・防衛戦略の舵取りを迫られています。
ゼレンスキー大統領、米主導の和平交渉で苦境に 領土問題巡り膠着続く
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアとの長期化する戦争の終結に向けて、米国主導の和平交渉に前向きな姿勢を示す一方で、東部ドンバス地域からのウクライナ軍撤退要求に強い抵抗を見せている。2025年末を迎え、トランプ政権下の米国は迅速な和平を求めるが、領土保全を譲れないウクライナ側との溝は依然として深い。
米・ウクライナ・ロシア3者協議への前向き姿勢
ゼレンスキー大統領は12月20日の記者会見で、米国フロリダ州での米・ウクライナ・ロシア3者協議の提案を歓迎する意向を表明した。19日に行われた米ウクライナ会談の結果を踏まえ、交渉への参加を明言したものだ。トランプ政権の特使は12月14日にベルリンでゼレンスキー氏と約5時間にわたる会談を実施し、年内のロシアとの和平合意を強く求めた。
しかし、交渉の最大の焦点となっているのが、東部ドンバス地域からのウクライナ軍一部撤退という米側の要求である。ゼレンスキー氏はこの提案に難色を示し、欧州の支援国とともに「重要な相違点が残る」と主張している。ドンバス地域の支配を維持するウクライナ軍に対する米政府の撤退要求は、両国間の最大の隔たりとなっている。
領土保全優先の戦略と欧州との連帯強化
ゼレンスキー大統領の和平戦略の核心は、迅速な和平を望む一方で、ロシアの信頼性を疑問視し、領土保全を優先するというバランス外交にある。12月15日から継続している欧州首脳参加の協議では、和平合意が破棄された場合の米国の対応明確化を求めており、単独での譲歩を避ける姿勢を貫いている。
欧州の支援国は米国の圧力に同調せず、複数の首脳が協議に参加する予定だ。ゼレンスキー氏は西側諸国との連帯強化を重視し、約30カ国以上が参加する新たなセキュリティ・アーキテクチャの構築を推進している。また、実戦で証明されたウクライナ製兵器の輸出開放や共同生産を進め、パートナー国の防衛力近代化に貢献する姿勢を示している。
トランプ政権下での軍事支援の不透明性
2025年初頭、トランプ大統領とゼレンスキー大統領はホワイトハウスで激しい口論を交わし、予定されていた鉱物資源協定の署名が見送られた。トランプ氏はゼレンスキー氏を「第三世界大戦を賭けたギャンブル」と非難し、「取引に応じるか、米国が手を引くか」と迫った結果、会談は決裂。トランプ氏はSNSで「和平の準備ができたら戻ってくればいい」と投稿し、武器供与の一時停止を指示した。
この「外交的な大失敗」とも評される会談は、トランプ政権の外交政策がロシアとの和平仲介を優先し、従来の無制限支援から転換したことを示している。軍事支援停止はウクライナの軍事状況悪化のリスクを高めており、ゼレンスキー氏は折れる形で米側に手紙を送ったと分析されている。
内政改革と経済再建への取り組み
戦時下においても、ゼレンスキー政権は2025年夏に大幅な閣僚人事と内閣刷新を実施した。ユリア・スビリデンコ第1副首相兼経済相が首相に指名・承認され、デニス・シュミハリ前首相は国防相へ、アンドリー・シビハ氏は外相に再任されるなど、主要ポストの交代が行われた。
ゼレンスキー氏は新内閣に対し、規制緩和や官僚的障壁の排除、国際パートナーの潜在力の活用を主要課題として掲げている。また、凍結されたロシア資産約2100億ユーロの活用を欧州諸国に求め、経済再建資金として充当する計画を進めている。米国から提案された「自由経済地域」構想についても、戦時下の経済再建策として検討を進めているとされる。
9月の国連総会での現実主義的メッセージ
ゼレンスキー大統領は2025年9月24日の国連総会演説で、「21世紀も平和のためには武器が必要」という現実主義的な視点を強調した。国際法や機関の無力さを指摘し、「武器とロシア圧力で今すぐ行動せよ、さもなくば戦争は欧州に広がる」と警告。AIを含む史上最悪の軍拡競争を指摘し、「安全な場所は地球上になくなる」と危機感を示した。
年末を迎えた現在、ゼレンスキー大統領は米国との関係維持と領土保全の両立という困難な課題に直面している。3者協議実現の可能性はあるものの、領土問題と安全保障の担保が解決の鍵となる。トランプ政権の「迅速決断」圧力が強まる中、ゼレンスキー氏は柔軟性を示しつつも核心的利益を守るバランス外交を継続する構えだ。ウクライナの今後は、この和平交渉の行方と西側諸国の継続的支援にかかっている。