【WBC】「得点圏の鬼」呉念庭が東京ドームに降臨!台湾代表の精神的支柱が語る日本への恩返しと覚悟
ニュース要約: WBC1次ラウンドで台湾代表の呉念庭選手が東京ドームに帰還。元西武ライオンズの「得点圏の鬼」として日本のファンからも熱い声援を受ける中、主力離脱の逆境を跳ね除け、NPBでの経験を武器にチームを牽引。かつてのライバル日本代表への挑戦と、台湾国民の期待を背負って戦う彼の熱き決意とファンとの絆に迫ります。
【WBC】「得点圏の鬼」呉念庭、聖地・東京ドームに降臨 台湾代表の精神的支柱が語る「日本への恩返し」
【2026年3月7日=東京】
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドの熱戦が続く東京ドーム。大歓声が渦巻くスタンドに、かつてパ・リーグを沸かせたあの応援歌が響き渡った。「打て念庭、打て念庭、打て呉念庭――」。チャイニーズ・タイペイ(台湾)代表の背番号39、呉念庭(ウー・ネンティン)内野手(32)が打席に向かうと、日本のファンからも惜しみない拍手が送られた。
かつて埼玉西武ライオンズで「得点圏の鬼」として勝負強さを発揮した呉念庭にとって、今回のWBCは特別な意味を持つ。現在は台湾プロ野球(CPBL)の台鋼ホークスに所属する彼が、再び日本の地で「台湾最強打者」としての矜持を見せている。
NPBでの経験を糧に、台湾の若手を牽引
2023年まで8年間にわたり西武でプレーした呉念庭は、NPB通算382試合に出場。勝負どころでの一打はファンの記憶に深く刻まれている。2024年からは戦いの舞台を故郷・台湾へ移し、新星・台鋼ホークスへ加入。元日本ハムの王柏融らと共に、NPB経験者としてチームの顔となった。
「日本での経験は僕の財産。日本投手の球質や配球パターンは体で覚えている」。呉はそう語る。今回のWBC台湾代表において、32歳の彼は野手最年長。若い選手が多いチームの中で、単なる主力打者としてだけでなく、ダグアウトのムードメーカー、そして「日本攻略」の指南役としての重責を担っている。
2025年シーズンには台湾リーグで首位打者(打率.328)を獲得し、進化した姿を証明した。魚雷型バット(トルピード・バット)を武器に取り入れるなど、飽くなき探究心がその打棒を支えている。
欠場者の穴を埋める覚悟「国民の期待を背負って」
今大会、台湾代表は主力の内野手である李灝宇(リー・ハオユー)が左脇腹痛で離脱するという苦境に立たされた。しかし、呉念庭は会見で力強く語った。 「一人一人がかけがえのないメンバー。李の分まで、僕が最高のパフォーマンスを見せる。台湾国民の期待を一身に背負って戦う準備はできている」
3月6日の日本戦では、メジャー屈指の右腕、山本由伸(ドジャース)との対戦を前に「パ・リーグで何度も対戦してきた。対策は練っている」と不敵な笑みを浮かべた。かつてのチームメイトやライバルたちが並ぶ日本代表。恩返しの意味も込めて、全力でぶつかる決意だ。
SNSで再燃する「呉念庭ブーム」
呉の再来日に、SNS上でも熱烈な反応が起きている。X(旧Twitter)では「#呉念庭」がトレンド入り。「得点圏の鬼が帰ってきた」「西武時代の応援歌を聴いて涙が出た」といった日本のファンからの投稿が相次ぎ、1日だけで500件を超えるポストが拡散された。
呉自身もSNSを通じたファン交流を大切にしており、自身のニックネームを披露するなど、日本と台湾の懸け橋となっている。Yahoo!リアルタイム検索でも上位を占めるその注目度は、彼が単なる「助っ人」ではなく、日本のファンに心から愛された選手であったことを物語っている。
運命の1次ラウンド、突破の鍵は
台湾代表はオーストラリア戦後の日本戦で苦杯をなめた。しかし、呉念庭のコンディションに不安はない。腹筋痛や肉離れといった過去の故障を乗り越え、現在は肉体・精神ともに絶頂期にある。
「日本で開催される大会でプレーできることに心から感謝している。ワクワクが止まらない」。東京ドームのダイヤモンドを駆け抜ける呉念庭。そのバットが快音を響かせるたび、台北と東京の距離はさらに縮まっていく。台湾のレジェンドへの道を歩む「念庭」の戦いは、ここからが本番だ。
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