【世界フィギュア】りくりゅうが悲願の年間グランドスラム達成!鍵山優真は銀、坂本花織も首位発進
ニュース要約: チェコのプラハで開催中のフィギュアスケート世界選手権にて、ペアの三浦璃来・木原龍一組が金メダルを獲得し、日本ペア史上初の年間グランドスラムを達成。男子シングルでは鍵山優真が銀メダルに輝き、女子シングルでも坂本花織が今季世界最高得点で首位に立つなど、日本勢が圧倒的な実力を世界に示しています。
【プラハ=共同】フィギュアスケートの世界選手権は27日(日本時間28日)、チェコのプラハで男子フリーなどが行われ、日本勢はペアの「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が悲願の金メダルを獲得、年間グランドスラム(主要国際大会全制覇)を達成する快挙を成し遂げた。男子シングルでは鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が銀メダルに輝き、女子シングルでも坂本花織(エディオン)が首位発進を決めるなど、日本勢の層の厚さを世界に見せつけている。
「りくりゅう」悲願の頂点、年間グランドスラムの金字塔
ペアフリーでは、ショートプログラム(SP)で首位に立った三浦璃来、木原龍一組が、圧巻の演技で聖地プラハの観客を魅了した。昨季の怪我による欠場を乗り越え、今季は盤石の仕上がりを見せていた二人。フリーでも息の合ったスロージャンプや息をのむリフトを次々と成功させ、合計得点で他を圧倒した。
今回の優勝により、二人は同一シーズンに主要な国際大会(グランプリファイナル、四大陸選手権、世界選手権)を全て制する「年間グランドスラム」を達成。日本ペア史上空前の記録を打ち立てた木原は「ここまで長い道のりだったが、二人で滑れる喜びを改めて感じた」と涙を浮かべた。
男子・鍵山が意地の銀メダル、マリニンが異次元の「新境地」
男子シングルは、米国のイリア・マリニンが合計333.76点という驚異的なスコアで頂点に立った。マリニンはSP、フリーともに首位。特にフリーでは、代名詞となった4回転アクセル(4A)を含む複数の高難度ジャンプを完璧に決め、フィギュアスケートの「新境地」を切り拓く演技を披露した。
日本勢では、SP6位と出遅れた鍵山優真がフリーで猛追を見せた。冒頭の4回転サルコーを鮮やかに決めると、後半にかけてもスピードを落とさず、持ち前の高いスケーティング技術で加点を積み上げた。フリー203.30点、合計309.65点で見事に銀メダルを獲得した。「SPのミスから切り替えて、自分らしい滑りができた」と語る鍵山は、2028年の次期五輪を見据え、日本男子のエースとしての自覚を漂わせた。
一方、SP首位発進で期待がかかったベテランの宇野昌磨(トヨタ自動車)は、フリーでジャンプのミスが響き合計280.85点の4位。惜しくも表彰台を逃した。演技後、去就に注目が集まる宇野は「今はやり切った気持ち」と語るに留め、明言は避けたものの、その静かな表情からは一つの時代の節目を感じさせた。
女子・坂本花織が「圧巻首位」 千葉百音が追随
女子シングルSPでは、エースの坂本花織が今季世界最高得点となる143.30点(速報値)を叩き出し、首位に立った。ダブルアクセルや持ち味のダイナミックな3回転フリップを次々とクリーンに着氷。演技構成点でも高い評価を受け、2位以下に大差をつけた。
坂本を追う2位には、若手の千葉百音(木下アカデミー)がつけた。五輪での悔しさをバネに急成長を遂げた千葉は、最終滑走という重圧の中でノーミスの演技を披露。日本勢がワンツーフィニッシュでフリーへ向かう形となり、日本女子の黄金時代を象徴する展開となっている。
進化する4回転技術と採点の潮流
今大会のフィギュアスケートシーンを象徴するのは、ジャンプ技術のさらなる高度化だ。男子ではマリニンを筆頭に、4回転ルッツや4回転フリップを複数組み込む構成が標準化しつつある。統計によれば、4回転の中でもルッツは成功者が多く、基礎点の高さから多くの選手が勝負ジャンプとして採用している。
一方で、採点傾向は単なる回転数だけでなく、ジャンプの質(GOE)や、プログラム全体の表現力との融合をより重視する方向にシフトしている。坂本花織がベテランの域にありながら高得点を維持しているのは、この「技術と表現の完成度」が世界屈指であるからに他ならない。
29日まで続く世界フィギュア。プラハのリンクで次に歓喜の瞬間を迎えるのは誰か。日本勢のメダルラッシュへの期待は最高潮に達している。
(プラハ・共同)
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