【高校バスケ】ウインターカップ2025 組み合わせ決定!「死のブロック」誕生、初戦から優勝候補が激突
ニュース要約: 高校バスケ最大の祭典、ウインターカップ2025の組み合わせが発表された。男子はインターハイ優勝候補らが集中する「死のブロック」が誕生。特に東山と中部大第一が初戦で激突する衝撃のカードが実現し、大会序盤から激戦が予想される。
冬の高校バスケ頂上決戦 ウインターカップ2025 組み合わせ発表! 激戦必至の「死のブロック」誕生と、早くも実現する優勝候補対決
本日11月17日、高校バスケットボール界における最大の祭典、「SoftBank ウインターカップ2025(第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会)」の組み合わせが発表された。12月23日から29日にかけ、東京体育館と京王アリーナTOKYOを舞台に開催される本大会には、男女各60校、計120校が参戦し、冬の高校日本一の座を懸けて激突する。
組み合わせ発表特番で公開されたトーナメント表は、早くも複数の「激戦区」を生み出し、大会序盤から名門同士が潰し合う過酷な道のりが予見される。特に男子では、優勝候補と目される強豪校が特定のブロックに集中配置され、高校バスケファンはその行方に強い関心を寄せている。
男子トーナメント:下位回戦から「事実上の決勝戦」
今年の男子トーナメントの最大の特徴は、前回大会王者やインターハイ上位校が、序盤で激突する可能性が非常に高くなった点だ。
【左下ブロック:王者の試練】
インターハイ王者の鳥取城北高校が第1シードに収まった左下ブロックは、最も層の厚い「死のブロック」の一つとなった。この山には、U18日清食品トップリーグを連覇し、選手層の厚さから優勝候補筆頭に挙げられる福岡大学附属大濠(福岡②)がノーシードで配置された。
大濠は、U16代表候補の櫻井照大選手らタレントを揃えるが、ノーシードゆえに1回戦から報徳学園(兵庫)との対戦を強いられる。仮に勝ち上がれば、怪我人が復帰し戦力を大幅に上げた開志国際(新潟)と3回戦で相まみえる可能性があり、大会序盤から息つく暇のない戦いが続くことになる。
【右下ブロック:まさかの初戦激突】
さらに大きな衝撃を与えたのが右下ブロックだ。インターハイ準優勝の八王子学園八王子(東京)が第2シードとして優位に立つかと思いきや、このブロックの1回戦で、優勝候補の一角である東山高校(京都)と中部大学第一高校(愛知)が激突するという、まさかのカードが実現した。
両校とも全国レベルの実力校であり、どちらが勝ち上がっても次戦以降のトーナメントに大きな影響を与えることは必至だ。下位回戦から名門中の名門が顔を合わせる構図は、ウインターカップの歴史においても稀に見る激しさと言えるだろう。
【右上ブロック:福岡第一の厳しい道のり】
インターハイ4強の仙台大明成(宮城①)がシードされた右上ブロックも油断できない。県予選で大濠を下して福岡第1代表となった福岡第一がこの山に配置され、夏8強の帝京長岡(新潟②)や仙台大明成といった実力校を相手に、厳しい戦いを強いられることが予想される。
女子トーナメント:バランスの取れた強豪と2強の行方
女子トーナメントでも、優勝争いの中心と目される強豪校の動向に注目が集まる。
インターハイ準優勝の日本航空北海道(北海道①)が第1シードとして右下に配置された。絶対的エースの庵原有紗選手に加え、リバウンドに強いカマラ選手、さらに3Pシューター陣も揃うなど、非常にバランスの取れた布陣が強みだ。
優勝候補の筆頭には、伝統の桜花学園と、近年圧倒的な強さを見せる京都精華学園が挙げられる。この2校がトーナメントのどこで影響力を発揮するのか、そして精華女子(福岡)や岐阜女子といった全国屈指の強豪が、どのように彼女たちに挑むのかが、大会の大きな見どころとなる。
夢の舞台で躍動する「未来の日本代表」たち
今年のウインターカップは、高校生アスリートのレベルが近年稀に見るほど拮抗している大会と言える。各校にはU16代表経験者や、将来の日本代表を担うと期待される若手タレントが多数在籍しており、彼らの成長と活躍に大きな期待が寄せられている。
12月23日から始まる激戦の7日間。過酷な組み合わせを乗り越え、技術と情熱の全てを注ぎ込んだ選手たちの中から、真の冬の王者が誕生する瞬間を、日本中のバスケットボールファンが固唾を飲んで見守ることになるだろう。テレビ朝日での生中継やバスケットLIVEでのライブ配信を通じて、熱い戦いを見届けたい。(938文字)