【WIND BREAKER】濱尾ノリタカ、八木莉可子、木戸大聖が次世代主役へ！完成披露で見せた「熱」

次世代を担う若手俳優の「熱」—『WIND BREAKER』完成披露で見せた濱尾ノリタカ、八木莉可子、木戸大聖の躍進

【東京発 2025年11月28日 共同通信】

人気漫画を実写化した映画『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』（2025年12月5日公開予定）の完成披露試写会が11月26日に都内で開催され、主演の水上恒司らと共に、次世代を担う若手俳優、濱尾ノリタカ、八木莉可子、木戸大聖の3名が登壇した。作品への意気込みを熱弁した彼らの姿は、単なる人気作への出演に留まらず、2026年に向けてエンタメ界の主役へと躍り出ようとする、確かな存在感を印象付けた。

徹底した役作りで魅せる「悪役」の苦悩

『WIND BREAKER』は、街を守る正義の不良軍団＜防風鈴＞と、敵対勢力＜獅子頭連＞の激突を描くアクション大作である。劇中で＜獅子頭連＞の副頭取・十亀条を演じたのが、近年、目覚ましい活躍を見せる濱尾ノリタカだ。

濱尾は試写会で、十亀というキャラクターについて「No.2の苦悩を丁寧に描けるよう意識した」と役作りの工夫を明かした。特筆すべきは、十亀が劇中で着用する下駄にちなみ、撮影期間中から私生活でも下駄を履き続けるという徹底ぶりだ。ストイックに役へ没入するその姿勢は、彼が単なるアイドル的な人気に依拠するのではなく、俳優としての深みを求め続けていることを示している。

実際、濱尾ノリタカは2025年にNHKの連続テレビ小説『あんぱん』、そして大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』への出演を果たし、朝ドラと大河ドラマという「国民的ドラマ」への出演を短期間でコンプリートした。特撮ヒーロー出身ながら、時代劇や現代劇、そして今回の不良アクションと、ジャンルを問わない演技の幅広さが業界内で高く評価されており、次世代の主演俳優としての地位を確立しつつある。

原作愛を胸に、紅一点として輝く八木莉可子

一方、＜防風鈴＞を見守る紅一点、橘ことは役を務めたのが八木莉可子である。彼女は「原作へのリスペクトを大切にしながら、新しい魅力も届けられたら嬉しい」と笑顔で語り、自身が原作やアニメの熱烈なファンであることを明かした。

八木莉可子は、生身の俳優によるアクションが加わることで、原作の持つ素敵なメッセージが新たな角度で引き出されていると熱弁。不良たちの激しい抗争の中で、彼女が演じる橘ことはは、物語の清涼剤であり、彼らの正義を象徴する重要な存在だ。試写会では、キャスト間の和やかなムードが伝わってくる一幕もあり、八木莉可子はチームの絆を深める役割も担っていたようだ。今後の彼女の映画、ドラマでのさらなる活躍に期待が高まる。

主人公の傍らで物語を牽引する木戸大聖

そして、主人公・桜遥を真っ先に慕い、彼を支える楡井秋彦役を演じたのが木戸大聖だ。彼は「こうして観てもらえる瞬間が、やっぱり一番嬉しい」と、完成した作品を観客に届けられる喜びを噛みしめた。

木戸大聖が演じる楡井は、脇を固める役ながら、主演の水上恒司演じる桜との関係構築が本作の核の一つとなっている。水上も「桜がてっぺんを獲る未来をイメージすると、その横にいるのは楡井だな」と語る通り、この物語は二人の成長の軌跡でもある。

『WIND BREAKER』での存在感を示す木戸大聖は、2026年には舞台『賢治島探検記 2026』への出演も控えており、映像作品に加え、舞台という表現の場で演技の深掘りを目指す。テレビ番組でのインタビュー露出も増えており、着実に俳優としてのキャリアを積み重ねている。

2026年に向けた若手俳優の「登竜門」

試写会では、劇中では敵対する役柄でありながらも、キャスト同士の良好な関係が垣間見え、会場は終始温かい雰囲気に包まれた。特に11月26日が誕生日であった濱尾ノリタカを祝う場面もあり、若手俳優たちの強い絆が感じられた。

『WIND BREAKER』は、単なる人気漫画の実写化に留まらず、濱尾ノリタカ、八木莉可子、木戸大聖といった、日本のエンターテインメントの未来を担う若手実力派が一堂に会した「登竜門」としての役割も果たしている。2025年末の公開を皮切りに、彼らがそれぞれのフィールドでどのような躍進を見せるのか、その動向から目が離せない。彼らの「熱」は、間違いなく日本の映像業界を牽引していく力となるだろう。（了）

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