【2026年度】早稲田大学が入学式を挙行、田中総長が「多様性と挑戦」を説く。箱根駅伝の熱狂とSDGsへの決意
ニュース要約: 早稲田大学は2026年度入学式を執り行い、田中愛治総長が新入生約5,500名へ「学問の独立」と「多様な価値観への挑戦」を呼びかけました。式典ではSDGs推進や私大トップクラスの競争力、箱根駅伝の快挙、そして2027年度入試の英語必須化など、変革する世界に挑む「早稲田人」としての新たな門出が強調されました。
【ルポ】「変革する世界に挑む」 早稲田大学が2026年度入学式を挙行 田中総長、新入生へ「多様性と挑戦」の精神を説く
【2026年4月2日 東京・西早稲田】
春の息吹に包まれた4月2日、早稲田大学の2026年度入学式が西早稲田キャンパスの大隈講堂を中心に執り行われた。桜が満開に咲き誇る伝統のキャンパスには、期待と緊張を胸に抱いた新入生たちの笑顔が溢れ、次世代を担う若者たちが「早稲田人(ワセダジン)」としての第一歩を踏み出した。
総長祝辞:「不確実な時代を生き抜く早稲田スピリット」
午前10時、厳かな雰囲気の中で開式したメイン会場には、学部および大学院の新入生約5,500名(学部生は約4,200名)が集結。式典の模様はYouTubeの「Waseda University Official」チャンネルでリアルタイム配信され、キャンパス外からも多くの保護者や関係者が門出を見守った。
告辞に立った田中愛治総長は、AIの急速な発展、気候変動、緊迫する地政学リスクなど、混迷を極める現代社会の状況に触れつつ、力強いメッセージを贈った。 「諸君は激動の時代にこの学び舎の門を叩いた。早稲田が掲げる『学問の独立』と『学問の活用』という建学の精神を胸に、多様な価値観を持つ友と出会い、失敗を恐れず果敢に挑戦してほしい」 また、同大学が推進する「2026年度SDGs推進キャンパス」としての取り組みについても言及し、ゼロカーボン目標の達成に向けた学生一人ひとりの主体的な関わりを呼びかけた。
私大トップクラスの競争力を維持 国内外から高い関心
早稲田大学は近年、国内・海外の両面で評価を高めている。「THE日本大学ランキング2025」では総合14位と私立大学としての地位を盤石なものにしており、特に入試における偏差値ランキング(2026年度推計)では国内3位を記録。政治経済学部や商学部を中心として、慶應義塾大学としのぎを削る私立最難関校としての志願者人気は依然として衰えていない。
また、本年度の特筆すべき点として、留学生の受け入れが本格的に回復・拡大していることが挙げられる。式典に参加した約1,000名の留学生の一人は、「日本での新生活、そして早稲田での学びを待ちわびていた。世界中から集まる仲間と共に成長したい」と抱負を語った。
スポーツ、研究でも際立つ存在感
早稲田のアイデンティティは学問のみにとどまらない。記憶に新しい今年1月の「第102回箱根駅伝」において、早稲田大学競走部は往路2位という快挙を成し遂げ、総合4位と古豪復活を印象づけた。1区の吉倉ナヤブ直希、2区の山口智規らが打ち立てた早稲田新記録の熱気は、新入生たちの士気を高める大きな要素となっている。
研究分野においても、後藤正幸教授(理工学術院)による次世代データ駆動型技術の開発や、超高齢社会に向けたデジタル政府・DX推進の提言など、社会課題の解決に直結する成果が相次いでいる。「実学の早稲田」として、理論と実践を融合させた研究姿勢が、新入生たちの教育環境にも色濃く反映される見通しだ。
2027年度入試に向けた動きと新生活のスタート
式典終了後、キャンパス内では約500の公認サークルによる勧誘活動、いわゆる「サークルフェス」が繰り広げられた。SNS上ではハッシュタグ「#Waseda2026Freshman」を付けた投稿がトレンド入りし、Z世代らしい活発なコミュニケーションが展開されている。
一方で、大学側は早くも次年度に向けた改革を打ち出している。2027年度入試においては、政治経済学部の大学入学共通テスト利用方式で英語が「完全必須化」されることが決定しており、グローバルスタンダードを見据えた選抜方式へのシフトが加速している。
これから始まる学生生活は、必ずしも平坦な道ばかりではないだろう。しかし、大隈重信の志を継ぐ若者たちは、この伝統ある杜(もり)で自らを磨き、不確実な未来を切り拓く知恵と勇気を手に入れていくに違いない。
(文・朝日新聞風 特派記者)
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