【残留争い大一番】トッテナム対フォレスト、生き残りを懸けた「シックスポインター」が幕を開ける
ニュース要約: プレミアリーグ第30節、勝ち点差わずか1で残留を争う16位トッテナムと17位ノッティンガム・フォレストが激突。11試合勝ちなしと窮地のスパーズは主力の復帰が好材料。対するフォレストは今季3度目の監督交代という強硬策で、得意のカウンターを武器に金星を狙う。両者の運命を左右する過酷なサバイバル・デスマッチの行方に注目が集まる。
【ロンドン=共同】残留争いの行方を占う「サバイバル・デスマッチ」が幕を開ける。プレミアリーグ第30節、トッテナム・ホットスパー対ノッティンガム・フォレストの一戦が、現地時間3月22日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われる。勝ち点わずか1の差で残留圏ギリギリを争う両雄の激突は、単なる勝ち点3以上の意味を持つ「シックスポインター」として英国中の注目を集めている。
崖っぷちのスパーズ、主力の帰還が光明となるか
かつてのビッグ6の一角、トッテナムが未曾有の危機に瀕している。リーグ戦直近11試合勝ちなしという泥沼の状態にあり、順位は16位まで後退。降格圏となる18位ウェストハムとの勝ち点差はわずか「1」にまで縮まっており、文字通り背水の陣で今回のフォレスト戦に臨む。
イゴール・トゥドール監督にとって最大の好材料は、野戦病院化していた分厚い選手層がようやく回復の兆しを見せていることだ。守備の要であるDFミッキー・ファン・デ・フェンが出場停止から復帰し、負傷離脱していたDFデスティニー・ウドギも先発復帰が濃厚。守備陣の刷新により、近年の課題であった失点の多さに歯止めをかけたい考えだ。
攻撃陣では、好相性のノッティンガム・フォレスト戦を前にFWリシャルリソンが出場停止明けで戻ってくる。直近3試合で2ゴールと調子を上げているブラジル代表ストライカーに加え、金曜日の練習を欠席し動向が不安視されていたエースのFWドミニク・ソランケについても、指揮官は「日曜日は出場可能だ」と明言した。中盤では、バルセロナ時代からその才能を高く評価されているシャビ・シモンズがタクトを振り、リシャルリソンと好調のコロ・ムアニによる強力2トップを操る布陣が予想される。
混迷のフォレスト、監督交代の「劇薬」で残留へ
対する17位のノッティンガム・フォレストも、トッテナムに負けず劣らずの混乱期にある。2月に就任したばかりのショーン・ダイチ前監督を、わずか7試合で解任するという強硬策に打って出た。今季3度目となる監督交代は、残留への執念が生んだ「劇薬」とも言える。
フォレストの最大の武器は、徹底した堅守速攻のスタイルだ。今季20ゴールを挙げているストライカー、クリス・ウッドの得点力と、カラム・ハドソン=オドイの圧倒的な個人技を活かしたカウンターは、ハイプレスを身上としながら守備に脆さを抱えるトッテナムにとって最大の脅威となるだろう。昨年12月の対戦では、ハドソン=オドイの2得点などでフォレストが3-0と快勝しており、苦手意識はない。
ニコラ・ミレンコヴィッチとムリーリョが形成する中央の守備ブロックがどこまでトッテナムの猛攻を凌げるか。そして、中盤の要であるイブラヒム・サンガレが、トッテナムの「エンジンルーム」であるアーチー・グレイとの主導権争いに勝利できるかが勝負の分かれ目となりそうだ。
歴史が動くか、それとも伝統が勝るか
過去の対戦成績を紐解くと、トッテナムが8勝6敗1分けとわずかにリードしているものの、2024-25シーズン以降はフォレストが2連勝を飾るなど、力関係の逆転が起きつつある。データサイト「Opta」による降格確率は、フォレストが23.08%に対し、トッテナムは4.35%と算出されているが、トッテナムがこの直接対決で敗れるようなことがあれば、その数字は一気に跳ね上がることになる。
トッテナムのハイプレスによる波状攻撃がフォレストの堤防を決壊させるのか、あるいはフォレストの電光石火のカウンターが、静まり返るノースロンドンの夜光を切り裂くのか。
欧州屈指の最新鋭スタジアムを背景に行われる「残留争いの大一番」。審判の笛が鳴るその瞬間から、プレミアリーグの歴史に刻まれる過酷な90分間が始まる。トッテナム対ノッティンガム・フォレスト。勝利した者だけが、来季も世界最高峰の舞台に留まる権利を自らの手で手繰り寄せることができる。
参考情報源
関連コンテンツ
マイニュースへ
あなた専用のニュースレポートをチェックしましょう