第61回上方漫才大賞:ザ・ぼんちが45年ぶり2度目の大賞!金属バット・ぐろうも受賞
ニュース要約: 第61回上方漫才大賞が開催され、ベテランのザ・ぼんちが1981年以来45年ぶり2度目の大賞を受賞しました。奨励賞には実力派の金属バット、新人賞には期待の新星ぐろうが選出。結成50年を前にしたレジェンドの快挙と、次代を担う新鋭たちの躍動が交差する、上方演芸の伝統と革新を象徴する歴史的な一夜となりました。
ベテランの意地と新鋭の躍動――「第61回上方漫才大賞」ザ・ぼんちが2度目の栄冠、金属バット・ぐろうも続く
【大阪】上方漫才界で最も歴史と権威ある「第61回上方漫才大賞」(主催:関西テレビ、ラジオ大阪)の表彰式が4月7日、大阪市中央区のCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで開催された。注目の大賞には、結成40年を超える大ベテランのザ・ぼんちが選ばれた。また、奨励賞は金属バット、新人賞はぐろうがそれぞれ射止め、伝統ある上方演芸の「今」を象徴する顔ぶれが揃った。
結成50年を前に掴んだ「2度目」の大賞――ザ・ぼんちの不屈の魂
午後6時半からの生放送でクライマックスを迎えた本大会。大賞として名前を呼ばれたザ・ぼんちの里見まさと(73)とおさむ(72)は、満面の笑みでステージに登壇した。彼らの大賞受賞は1981年以来、実に45年ぶり2度目の快挙となる。
近年、里見は「上方漫才大賞をもう一度獲る」と各メディアで公言してきた。その言葉通り、古希を過ぎても精力的に寄席の舞台に立ち続け、往年のテンポの速い漫才に現代のスパイスを融合させた独自のスタイルを磨き上げてきた。「一歩を踏み出せば景色が変わる」。今月配信の番組で語ったその決意が、審査員と観客の心を動かした形だ。ベテランの意地を見せつけた今回の受賞は、若手から中堅、そして同世代の漫才師たちに「漫才師に定年はない」ことを改めて知らしめる象徴的な出来事となった。
念願の奨励賞、金属バットが証明した「実力派」の底力
奨励賞を受賞した金属バット(小林圭輔、友保隼平)にとっても、今回の受賞は大きな意味を持つ。これまでも度々ノミネートされながら、その独特すぎる世界観と型破りな芸風から「無冠の実力派」とも称されてきた。
しかし、今年の審査では「年度を通じて寄席、放送、舞台で最も活躍した漫才師」としての実績が高く評価された。カベポスターや天才ピアニストといった強豪がひしめく奨励賞ノミネートの中で、彼らの放つ唯一無二の鋭い毒気と、積み上げてきた確かな技術が結実。受賞後のコメントでは、彼ららしい照れ隠しの混じった表現で喜びを語り、会場を沸かせた。「金属バット 芸人」というキーワードがネット上を席巻する中、その人気が単なるサブカルチャー的な支持に留まらず、伝統的な賞レースの場でも正当に評価された一夜となった。
次代を担う期待の星――新人賞・ぐろうの台頭
さらに、今後の上方漫才界を占う新人賞を勝ち取ったのは、結成数年目にして頭角を現しているぐろうだ。
今年1月の上方漫才協会大賞でも主要部門にノミネートされるなど、若手の中でもその勢いは群を抜いていた。当日のネタバトルでは、緻密に構成されたしゃべくり漫才を披露。100名の観客審査員の前で堂々たる立ち振る舞いを見せ、愛凛冴や三遊間といったライバルたちを抑えて栄冠を手にした。3年連続で同賞のノミネート候補に名前を挙げてきた彼らにとって、まさに「三度目の正直」での受賞となった。
伝統と革新が交差する「上方漫才」の未来
1966年に始まった上方漫才大賞も今年で61回を数える。過去にはダウンタウンや中川家など、時代を彩るスターたちを輩出してきた。
今年の大会は、ザ・ぼんちというレジェンドが最高賞に返り咲き、一方で金属バットやぐろうといった新しい感性を持つ世代がその後に続くという、「伝統」と「革新」の融合が色濃く出た結果となった。コロナ禍を経て活気を取り戻した劇場の熱量が、そのまま表彰式の熱狂に繋がったと言えるだろう。
2026年、上方漫才界は再び新時代へと突入した。熟練の技を磨き続けるベテランと、独自のスタイルを貫く中堅、そして瑞々しい感性で挑む若手。この層の厚さこそが、大阪の笑いを支える源泉であることを改めて証明した夜であった。
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