玉山鉄二、デビュー27年目の新境地:『水滸伝』冷徹な悪役・李富への覚悟と『マッサン』再評価の嵐
ニュース要約: 俳優・玉山鉄二がドラマ『水滸伝』で梁山泊最大の敵・李富役に挑戦。45歳で感じた現場での恐怖や役作りへの真摯な姿勢を明かしました。朝ドラ『マッサン』再放送による再評価や、CMで見せるコミカルな一面まで、キャリア27年目を迎えてなお進化し続ける彼の「原点回帰」と「新境地」に迫ります。
【独自】俳優・玉山鉄二、デビュー27年目の「原点回帰」と「新境地」 ―― 悪役・李富に込めた覚悟を追う
2026年、日本のエンターテインメント界において、一人の俳優の動向が熱い注目を集めている。玉山鉄二。1999年のデビュー以来、端正なルックスと確かな演技力で第一線を走り続けてきた彼が今、かつてないほどの充実期を迎えている。
現在放送中のWOWOW×Lemino共同制作ドラマ『北方謙三 水滸伝』。日本文学史に燦然と輝く大河小説の初映像化という挑戦的なプロジェクトにおいて、玉山が挑んでいるのは、主人公・宋江(織田裕二)の前に立ちはだかる「梁山泊最大の敵」・李富(りふ)役だ。
「震えが止まらなかった」 45歳、ベテランの告白
本作の撮影に際し、玉山が漏らした言葉が波紋を呼んでいる。「本読みの際、織田裕二さんをはじめとする豪華キャストを前にして、震えが止まらなかった。45歳になって、これほどの恐怖を感じるとは思わなかった」。
この率直な告白は、彼がいかに本作、そして李富という役に真摯に向き合っているかの証左でもある。李富は、国を裏から操る諜報組織「青蓮寺」の幹部であり、冷徹な知略で反乱軍を追い詰める難役。かつて『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオシルバー役で国民的人気を博し、『逆境ナイン』で見せた熱血漢としてのイメージとは対照的な、静かな狂気と圧倒的な存在感が求められる。
現場を共にする若松節朗監督とは、過去にもタッグを組んだ信頼関係がある。玉山は「ロケ地、小道具、衣装の一つひとつが素晴らしく、スタッフ全員で李富というキャラクターを創り上げている実感がある」と語る。徹底した役作りへのこだわりは、近年の『ルパン三世』での次元大介役や、大河ドラマ『西郷どん』の木戸孝允役で見せた、内省的で深みのある演技の延長線上にあると言えるだろう。
再放送で再燃する「マッサン」への称賛
折しも、NHK総合では2025年12月より連続テレビ小説『マッサン』の再放送が始まっている。2014年の放送当時、男性主演として19年ぶりの快挙を成し遂げたこの作品は、今なお多くの視聴者の心を掴んで離さない。
特に、ウイスキー造りに邁進する竹鶴政孝を演じた玉山の「泣きの演技」への評価は圧倒的だ。SNS上では「何度見ても、マッサンが妻からの手紙を読むシーンで涙が止まらない」「エネルギッシュな若き日から、老境の渋みまでを演じ分ける表現力が凄まじい」といった声が相次いでいる。この再放送により、若い世代の間でも玉山鉄二という俳優の再評価が急速に高まっている。
現場で築く「信頼」の相乗効果
玉山の魅力は、画面越しの演技だけではない。撮影現場での振る舞いについても、共演者からの信頼は厚い。ドラマ『笑うマトリョーシカ』で共演した水川あさみや櫻井翔は、玉山の「現場での距離間の取り方」を絶賛している。
シリアスなシーンが続く中でも、合間には雑談やユーモアを交えてリラックスした雰囲気を作り出す。一方で、本番になれば瞬時に役へと没入する。そのプロフェッショナリズムは、『マッサン』で共演したシャーロット・ケイト・フォックスとも、言葉の壁を越えた深い絆を築く礎となった。
2026年、さらなる躍進へ
直近では、2026年2月22日に東京競馬場で開催された「フェブラリーステークス(GI)」のプレゼンターとして登壇。表彰式後のトークショーでは、ドラマの重厚な雰囲気とは一転、柔和な表情でファンを魅了した。また、タクシーCM『infoboxマン』シリーズでは「箱山鉄二」というコミカルな役どころもこなし、その振り幅の広さを見せつけている。
熱血ヒーローから、心優しき職人、そして冷徹な悪役へ。玉山鉄二のキャリアは、常に変化と挑戦の連続だった。45歳という節目を迎え、さらなる深みを増した彼の演技は、2026年の日本ドラマ界にどのような足跡を残すのか。その進化の手綱を緩めることは、当分なさそうだ。
(文:メディア報道部・2026年2月24日)
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