侍ジャパンの秘密兵器・種市篤暉が156キロ&魔球フォークで圧倒!井端監督も絶賛のリリーフ適性
ニュース要約: 千葉ロッテのエース種市篤暉が中日との壮行試合で1イニングを完璧に封じ、侍ジャパンの「秘密兵器」として強烈な存在感を示しました。自己最速級の156キロと落差の大きいフォークを武器に、井端監督もその立ち上がりの出力を高く評価。WBC連覇に向け、先発だけでなく接戦のセットアッパーとしても期待が高まっており、世界一奪還のジョーカーとして注目が集まっています。
【深層レポート】侍ジャパンに現れた「令和のフォーク三振師」――種市篤暉が示したリリーフ適性と世界一への確信
【2026年2月28日 バンテリンドームナゴヤ】
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)連覇を目指す井端弘和監督率いる新生侍ジャパンに、新たな衝撃が走った。27日に行われた中日ドラゴンズとの壮行試合。4回から2番手としてマウンドに上がった千葉ロッテマリーンズのエース、種市篤暉(27)が、わずか1イニングで強烈なインパクトを残した。
「1球目からMAX」井端監督を唸らせた衝撃の156キロ
宮城大弥(オリックス)の後を受けて登板した種市は、マウンドに上がるなりギアを全開にした。先頭の上林誠知に対し、いきなり154キロの直球で二ゴロに打ち取ると、続く打者にはこの日最速となる156キロを計測。最後は伝家の宝刀、スプリットで空振り三振を奪うなど、完璧な三者凡退で中日打線を封じ込めた。
この投球に、井端弘和監督は驚きを隠せなかった。「1球目からマックス(全開)でいけるというところがすごかった。フォークもインコース、アウトコースへスライド気味に落ちたり、食い込んでいたりと非常に良かった」と手放しで絶賛。特に、短期決戦において重要視される「立ち上がりの出力」について、種市の適性を高く評価した。
これまでの侍ジャパンにおいて、種市は先発ローテーション候補の一人と目されていた。しかし、今回の圧巻のリリーフ登板により、接戦の「中継ぎ・セットアッパー」としての起用が現実味を帯びてきた。井端監督は「これまでの合宿でのブルペンから非常にいいボールを投げていた。秘密兵器として期待している」と語り、国際大会の重要局面での重用を示唆している。
杉谷拳士氏も注目する「データを超えた凄み」
メディアの注目も急上昇している。元プロ野球選手の杉谷拳士氏がMCを務める侍ジャパン特集番組では、吉井理人氏(千葉ロッテ監督)や鶴岡慎也氏を交えた徹底分析が行われた。吉井監督は自らの教え子である種市を「べた褒め」しており、特にMLB球への適応力の高さと、落差の大きなフォークのキレを世界レベルであると強調。
杉谷氏は番組内で、種市の驚異的な奪三振率に注目。「データの裏付けがあるだけでなく、打者の手元で消えるようなフォークは初見では打てない」と分析し、世界一奪還に向けた「ジョーカー」としての存在感を訴えた。
昨季の「月間MVP」を経て、完全復活のその先へ
種市ロッテのエースとしての覚醒は、昨シーズンの後半戦から始まっていた。2025年シーズン、種市は24試合に先発し9勝8敗、防御率2.63という一線級の成績をマーク。特に9月・10月は5試合で4勝を挙げ、防御率0.95、48奪三振という圧倒的な数字で自身初の月間MVPを受賞した。
2020年のトミー・ジョン手術から始まった長いリハビリ生活を経て、今や球界を代表する右腕へと進化した種市。今オフ、1億3000万円(推定)で契約更改した際の「もっと高いところへ行きたい」という言葉通り、彼は今、千葉の地から世界へと羽ばたこうとしている。
「準備はできている」種市が語る覚悟
登板後、種市は落ち着いた表情でこう振り返った。 「今日はリリーフ起用だと分かっていたので、1球目から強い真っ直ぐと出力を出すことがメインでした。オフにやってきた成果が出せましたし、もっと行けます」
オフシーズンの趣味である海釣りで培った粘り強さと、緻密な調理技術にも通じる繊細な指先の感覚。それらが凝縮された一投一投が、侍ジャパンの背中を押している。2026年WBC。日本の「秘密兵器」から「絶対的支柱」へ。種市篤暉の右腕が、世界を驚かせる準備は整った。
(文・運動部 侍ジャパン取材班)
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