菅楓華が圧勝!46年ぶり海外開催の台湾ホンハイレディースでJLPGAツアー2勝目
ニュース要約: 女子ゴルフの台湾ホンハイレディース最終日が15日に行われ、20歳の菅楓華が通算5アンダーで2位に6打差をつける圧倒的な勝利を飾りました。ジャンボ尾崎の教えを武器に、秒速10メートル超の強風を攻略。46年ぶりのJLPGA海外単独開催大会で初代女王の座に就き、新世代のスター誕生を予感させる独走劇となりました。
【桃園=3月15日】46年ぶりの海外単独開催、女王の座を射止めたのは弱冠20歳の新鋭だった。
女子ゴルフの国内ツアー(JLPGA)今季第2戦「台湾ホンハイレディースゴルフトーナメント」は15日、台湾・桃園市のザ・オリエントゴルフ&カントリークラブ(6720ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われた。首位から出たプロ2年目の菅楓華(すが・ふうか、20=ニトリ所属)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算5アンダーでホールアウト。2位の佐久間朱莉に6打差をつける圧倒的な内容で、ツアー通算2勝目を飾った。
今大会は賞金総額約3億1542万円、優勝賞金5677万円という国内最高峰のビッグトーナメント。強風とタフなセッティングに多くの実力者がスコアを落とす中、菅の安定感だけが際立った4日間となった。
■魔の風を攻略した「ジャンボイズム」の真髄
大会期間中、コースには秒速10メートルを超える強風が吹き荒れた。2日目には多くの選手がオーバーパーを叩き、リーダーボードが激しく入れ替わる混迷の展開となったが、菅は「集中できていた」と冷静だった。
宮崎県出身、2023年のプロテストに一発合格した菅を語る上で欠かせないのが、師と仰ぐジャンボ尾崎の影響だ。ジャンボ尾崎アカデミーで磨き上げたスイングは、軸が一切ブレない強固な土台を持っている。特に深いラフからのアプローチでは、左膝を固定して体軸を保ち、安定した入射角でボールを運ぶ。この「ジャンボ仕込み」の技術が、台湾の粘り強い芝と風を封じ込めた。
また、菅のプレースタイルの特徴である「決めてから打つまで3秒」という極めて速いテンポも功を奏した。山下美夢有や小祝さくらを参考にしたというこのルーティンは、過酷なコンディション下で「考えすぎないシンプルさ」を生み出し、独走劇の原動力となった。
■強豪を寄せ付けない圧勝劇
最終日の台湾ホンハイレディースゴルフトーナメントリーダーボードは、菅の独壇場となった。
2位には昨季のメルセデス・ランキング1位、佐久間朱莉が通算1オーバーで入ったが、その差は6打。3位には米ツアーを主戦場とする古江彩佳が通算2オーバーで食い込んだ。世界を知るトッププレーヤーたちが軒並みスコアメイクに苦しむ中、唯一アンダーパー(通算5アンダー)でフィニッシュした菅のプレーは、国内女子ゴルフ界の新時代の到来を予感させるものだった。
【最終順位:台湾ホンハイレディースゴルフトーナメントリーダーボード】
- 優勝:菅楓華(-5)
- 2位:佐久間朱莉(+1)
- 3位:古江彩佳(+2)
- 4位タイ:金澤志奈(+3)、チェン・ミンロウ(+3)
■46年ぶりの歴史的一歩、初代覇者として刻んだ名
1980年以来、46年ぶりとなるJLPGAの海外単独開催(台湾LPGA共催)となった今大会。その記念すべき**「台湾ホンハイレディースゴルフトーナメント」**の初代女王となった意味は大きい。
「ミスをしても切り替えが上手くできるようになった。少しは大人になれたかな」と、表彰式で照れくさそうに語った菅。昨シーズン、トップ10入り16回を記録しながらもあと一歩で優勝を逃した経験が、この大舞台で結実した。
今回の優勝でメルセデス・ランキングも急上昇し、賞金女王争いでも一躍主役に躍り出た。ジャンボ尾崎の教えを胸に、世界の強豪が集う高額賞金大会を制した20歳のニュースター。彼女の視線はすでに、次なるメジャータイトル、そしてその先にある世界の舞台を見据えている。
(経済部・スポーツ担当記者)
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