スバル、新型BEV「トレイルシーカー」と次期型レヴォーグでステーションワゴンの逆襲へ
ニュース要約: SUBARUが2026年春に新型BEVステーションワゴン『トレイルシーカー』を発売予定。航続距離700km超、375馬力の高性能を誇り、アウトバックの後継を担います。さらに2027年にはストロングハイブリッド搭載の次期型レヴォーグも登場予定。SUV全盛期に伝統のワゴンと電動化技術を融合させ、スバリストの期待に応える新たな戦略を展開します。
【独自】スバル、ステーションワゴンの逆襲へ 新型BEV「トレイルシーカー」と次期型レヴォーグで描く電動化の勝機
【東京】かつて「レガシィ ツーリングワゴン」で一世を風靡し、日本の自動車市場にステーションワゴンというカテゴリーを定着させたSUBARU(スバル)が、大きな転換期を迎えている。世界的なSUVブームが続く中、同社はあえて伝統のワゴンフォルムを核に据え、次世代の電動化ロードマップを加速させる構えだ。
その象徴となるのが、2026年春に日本発売が予定されている新型ステーションワゴンSUV、**「TRAILSEEKER(トレイルシーカー)」**だ。
「現代版レガシィ」の再臨か、驚異のスペックを誇る新型BEV
トレイルシーカーは、トヨタ自動車との共同開発によるグローバルBEV(バッテリー電気自動車)の第2弾。現行「アウトバック」の実質的な後継モデルと目されており、その中身は従来のステーションワゴンの概念を覆すものとなっている。
特筆すべきはその走行性能だ。74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、フロントとリアにそれぞれ167kWの高出力モーターを配したAWDシステムを採用。システム合計出力は375馬力に達し、上級グレードの0-100km/h加速はわずか4.5秒と、スポーツセダン「WRX」をも凌駕する。
一方で、BEVの懸念点である航続距離についても、FF(前輪駆動)仕様でWLTCモード700km以上を確保。スバルが得意とする「X-MODE」や床下透過表示機能も備え、ステーションワゴン特有の低重心による安定した走りと、本格SUV並みの悪路走破性をハイレベルで両立させている。
次期型「レヴォーグ」はストロングハイブリッドで2027年登場へ
フル電動化へ舵を切るトレイルシーカーに対し、スバルの屋台骨を支える**「レヴォーグ」の新型(次期型)**については、現実的な電動化の最適解として「ストロングハイブリッド(S-HEV)」が主役となる見通しだ。
関係筋への取材によると、次期型レヴォーグは2027年前半のデビューが有力視されている。2.5L水平対向エンジンに定評のあるTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)系の技術を組み合わせ、WLTCモード燃費で20km/L超を目指すという。
「スバルのアイデンティティである水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを維持しつつ、環境性能を劇的に向上させる」(スバル関係者)という戦略だ。2026年秋には現行モデルの大幅改良も噂されており、最新の「アイサイトX(EyeSight X)」進化版の搭載など、安全性能の底上げも図られる。
SUV全盛時代に「ワゴン」で勝負する理由
スバルが新型ステーションワゴンの投入にこだわるのは、熱狂的なファン、いわゆる「スバリスト」が求める実用性と走行性の両立に他ならない。
トレイルシーカーの荷室容量は最大約633Lと、アウトバック同等の積載量を確保。ゴルフバッグや大型のキャンプギアを余裕で積み込める設計は、アウトドア志向のユーザーに向けた強いメッセージだ。SUVに比べ全高を抑えたワゴンシルエットは、高速走行時の安定性や空気抵抗の低減、ひいては電費の向上にも直結する。
スバルは2030年までに全世界での販売台数の50%をBEVにする目標を掲げている。「ソルテラ(フォレスター相当)」に続き、「トレイルシーカー(アウトバック相当)」、そして2026年後半に米国投入予定の「アンチャーテッド(クロストレック相当)」と、BEVファミリーを着実に拡充させていく。
伝統のステーションワゴンを、いかにして電動化時代に最適化させるか。スバルの新たな挑戦は、2026年春のトレイルシーカー正式発表をもって、その全貌が明らかになる。
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