卓球・松島輝空がW杯準優勝の快挙!世界1位・王楚欽を追い詰めた18歳の“盾と矛”
ニュース要約: 卓球のITTF男子ワールドカップで18歳の松島輝空が初出場準優勝の快挙を達成。決勝では世界ランク1位の王楚欽にフルゲームの死闘を演じ、準々決勝では世界2位を11-1で完封するなど驚異の進撃を見せました。パリ五輪のリザーブという悔しさを糧に急成長を遂げた若き侍が、中国の牙城を崩す日本男子の新たな主役として世界にその名を轟かせました。
卓球・松島輝空の新時代へ ワールドカップ準優勝の衝撃、世界1位・王楚欽を追い詰めた18歳の“盾と矛”
【マカオ=共同】卓球のITTF男子ワールドカップは5日、マカオで最終日を迎え、男子シングルス決勝で世界ランキング8位の松島輝空(18)が、同1位の王楚欽(中国)とフルゲームに及ぶ死闘を繰り広げた。惜しくもゲームカウント3-4で敗れたが、初出場で準優勝という快挙を成し遂げた。この成績は、2019年大会の張本智和に並ぶ日本男子史上最高タイ記録。パリ五輪のリザーブという屈辱を糧に急成長を遂げた18歳が、卓球界の勢力図を塗り替えようとしている。
世界2位を「11-1」で完封、驚異の進撃
今大会の松島輝空の勝ち上がりは、まさに「怪物」の覚醒を予感させるものだった。グループリーグを首位で通過すると、ラウンド16では韓国の実力者、張禹珍を撃破。圧巻だったのは準々決勝だ。
対戦相手は、パリ五輪銀メダリストで世界ランク2位のトルス・モーレゴード(スウェーデン)。昨年11月の対決ではストレート負けを喫していた難敵に対し、松島は序盤から果敢な攻撃を仕掛けた。強化ポイントとして挙げていたフォアハンドの強打と、ミスのないバックハンドのコンビネーションが冴え渡り、4-0(11-7、11-7、11-8、11-1)のストレート勝ちを収めた。特に最終第4ゲームは11-1という圧倒的なスコアで、世界トップランカーを完全に沈黙させた。
準決勝では、過去0勝6敗と天敵であった林昀儒(台湾)と対戦。接戦となったが、最終ゲームを制して4-3で初勝利。「金メダルを獲りたい」という言葉通り、ついに日本男子初の頂点へと王手をかけた。
パリの悔しさが生んだ「粘着質の攻撃卓球」
松島の急成長の背景には、2年前のパリオリンピックでの苦い経験がある。リザーブ(交代選手)として現地に帯同しながらも、出場機会はなくスタンドから試合を見守るしかなかった。「空港での待遇の差を含め、すべてが悔しかった。自分が出たら勝てるのに、と思っていた」。その反骨心が、彼を突き動かす原動力となった。
技術面でも大きな進化が見られる。かつての淡白なプレーは影を潜め、森薗政崇コーチの指導のもと、一球ごとに咆哮し感情を露わにするスタイルへ変貌。さらに、粘着性テンションラバーへの変更が、中国勢特有の回転量に対抗する武器となった。
解説陣も「相手をいなす『盾』と、カウンターで打ち抜く『矛』が備わった」と称賛する通り、中国勢の猛攻を受けても崩れない予測能力と、チキータから流れるような連続攻撃が、世界ランク1位をも追い詰めるレベルに達している。
2026年、日本男子の主役へ
決勝戦後の松島は「あと一歩届かなかった。でも、中国のトップ選手とも互角に戦える手応えを掴んだ」と前を向いた。2025年の全日本選手権初優勝に続き、今回のワールドカップ準優勝という実績は、彼がもはや「期待の若手」ではなく、世界の頂点を争う「本命」の一人であることを証明している。
ITTFワールドカップでの激闘を終え、松島輝空の名は世界中に轟いた。中国の牙城を崩す最右翼として、18歳の若き侍が歩む道は、そのまま日本卓球界の新たな黄金時代へと繋がっている。
(執筆:共同通信 2026年4月7日)
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