【選抜高校野球】伝統の「熊工」が横綱・大阪桐蔭に挑む!大会第6日、屈指の好カードに甲子園が沸く
ニュース要約: 第98回選抜高校野球大会第6日、優勝候補の大阪桐蔭と9年ぶり出場の熊本工業が対戦。153キロ右腕を擁する絶対王者に対し、驚異の打率を誇る山口を中心とした伝統校・熊工がどう立ち向かうか。九州勢への無敗神話を誇る大阪桐蔭と、黄金時代の再来を狙う熊本の古豪による、1回戦屈指の注目カードがいよいよ開幕します。
【選抜高校野球】伝統の「熊工」が横綱・大阪桐蔭に挑む 大会第6日、屈指の好カードに甲子園が沸く
【2026年3月24日 兵庫・阪神甲子園球場】
第98回選抜高等学校野球大会は24日、大会第6日目を迎え、第1試合で優勝候補筆頭の大阪桐蔭(大阪)と、9年ぶりの出場となる古豪・熊本工業高校(熊本)が対戦する。春夏通算10度目の全国制覇を狙う「絶対王者」に対し、九州の伝統校がどう立ち向かうのか。球春の甲子園は、1回戦屈指の好カードを前に朝から異様な熱気に包まれている。
■「打倒・桐蔭」へ、熊本工業の秘策と闘志
熊本の、そして九州の高校野球ファンが待ち望んだ瞬間がやってきた。熊本工業(通算22回目出場)の主将・井藤啓稀は、抽選会で大阪桐蔭との対戦が決まった際、「やりたい高校の一つだった。うれしい気持ち」と語り、臆するどころか最強のライバルとの対峙を歓迎した。
地元の期待を背負う熊本工業の切り札は、昨秋の九州大会で12打数8安打、打率.667という驚異的な数字を残した山口だ。長打力と勝負強さを兼ね備えた山口を中心とする打線は、直前の調整でも150キロ近い速球に対応する鋭いスイングを見せており、仕上がりは万全といえる。
投手陣の軸となるのは、エースの包大輔。最速138キロと驚くような球速ではないものの、打者の手元で動くクセ球と、キャプテン井藤との息の合ったコンビネーションで、大阪桐蔭のタレント軍団に的を絞らせない投球が求められる。守備重視の布陣で中盤まで接戦に持ち込み、終盤の勝機を伺うのが「熊工」の必勝パターンだ。
■盤石の大阪桐蔭、九州勢への「無敗神話」継続か
対する大阪桐蔭は、今大会も投打に隙がない。注目は最速153キロを誇る右腕・吉岡貫介だ。冬を越えて凄みを増した直球は全国屈指と言われ、熊本工打線がこの剛球をいかに攻略するかが試合の鍵を握る。
打線も1番の藤田大翔、主将の黒川虎雅を中心に、どこからでも得点を奪える厚みがある。データによれば、大阪桐蔭は過去の甲子園において熊本県勢に3戦全勝、九州勢全体に対しても11連勝中という圧倒的な相性を誇る。西谷浩一監督率いる常勝軍団にとって、この初戦は「春夏連覇」という大目標への第一関門に過ぎない。
■歴史が交差する甲子園
両校の対戦は、2012年の春夏連続対戦(いずれも大阪桐蔭が勝利)以来となる。かつて1934年の夏の準決勝では、熊本工業が大阪勢を下して決勝に進出した歴史もあるが、近年の勢力図は大阪桐蔭が大きくリードしている。
地元・熊本では、KKT熊本県民テレビなどのメディアが連日、選手のコンディションを詳報。9年ぶりに聖地へ帰ってきた「熊工」のユニフォームに、県民はかつての黄金時代の再来を重ね合わせている。
試合は午前9時にプレーボール予定。大阪桐蔭の強力打線が序盤から圧倒するのか、あるいは熊本工業が伝統の粘り強さで「桐蔭旋風」を止めるのか。大会序盤最大の注目の一戦が、いよいよ幕を開ける。
(共同通信/日本経済新聞 運動部・2026年3月24日1時 現在)
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