【サウジダービー2026】サトノボヤージュ惜しくも3着、日本勢3連覇ならず 地元アルハラムが優勝
ニュース要約: サウジアラビアで開催されたサウジダービー2026にて、日本から参戦したサトノボヤージュは直線で粘りを見せるも3着に終わり、日本勢による3年連続制覇は逃しました。優勝は地元のアルハラム。地方馬ベストグリーンは9着。タフな馬場コンディションに苦しみましたが、サトノボヤージュ陣営は次走のUAEダービーを見据え、米国3冠挑戦への意欲を示しています。
【リヤド=共同】
サウジアラビアの首都リヤドにあるキングアブドゥルアジーズ競馬場で14日(現地時間)、世界のトップホースが集う「サウジカップデー」が開催された。3歳ダートマイラーの頂点を決めるサウジダービー 2026(G3、ダート1600メートル、14頭立て)には、日本から精鋭5頭が参戦。注目のサトノボヤージュ(牡3、美浦・田中博康厩舎)は、直線で粘りを見せたものの3着に終わり、日本勢による3年連続制覇の快挙は惜しくも逃す結果となった。優勝は地元の期待を背負ったアルハラム(牡3、A.アルシダラニ厩舎)。
■激戦の砂上、サトノボヤージュは及ばず3着
レースは、サウジアラビア独特の粘土質を含む力が必要なダートコースで行われた。事前のブックメーカーのオッズでは、単勝4.0倍と高い支持を集めていたサトノボヤージュ。11番枠から戸崎圭太騎手を背にスムーズなスタートを切ると、道中は中団の好位外目を追走。砂を被らない絶好の手応えで直線に向いた。
迎えた直線、戸崎騎手の鼓舞に応えて力強く脚を伸ばしたが、残り200メートル付近で地元の雄アルハラムがインから抜け出すと、その加速に一歩及ばず。最後は勝ち馬から3/4馬身差の3着で入線した。日本馬最先着という意地は見せたものの、北米リーディングサイアーである父イントゥミスチーフ譲りのスピードを完全に爆発させるには、今年のタフな馬場がわずかに応えた形だ。
騎乗した戸崎騎手はレース後、「馬の状態は非常に良く、理想的なポジションで運べた。最後も伸びているが、勝ち馬の決め手が勝っていた。非常に悔しいが、この経験は次につながる」と、前を向いた。
■地方の雄ベストグリーンは9着、世界の壁に阻まれる
一方、ホッカイドウ競馬所属の怪物として注目を集めたベストグリーン(牡3、田中淳司厩舎)は、13番枠から坂井瑠星騎手とのコンビで挑んだ。地方交流重賞の鎌倉記念を制し、JpnI全日本2歳優駿でも3着と、地方馬による海外重賞制覇の期待がかかっていたが、結果は9着。道中、外枠から先行策を試みたものの、向こう正面での激しい先行争いに巻き込まれ、直線では余力が残っていなかった。
管理する田中淳司調教師は「締まった馬場でスピードを生かしたかったが、パサパサの砂と強い日差し、そして世界レベルのプレッシャーに苦しんだ。ただ、地方所属の馬がこうして世界に挑戦したことには大きな意味がある」と、愛馬を労った。
■「散水」が分かれ目となった馬場コンディション
今年のサウジダービーを巡っては、レース当日の馬場状態が大きな焦点となっていた。例年以上に「力が要る」と評された今年のキングアブドゥルアジーズ競馬場。気温30度を超える乾燥した気候の中、主催者による散水量がレース展開を左右すると各陣営は読んでいた。
実際、レース後の関係者の談話を総合すると、今年の馬場は昨年より深く、スタミナとパワーがより要求される傾向にあったようだ。1着賞金90万米ドル(約1億3500万円)を射止めたアルハラムは、この特殊な馬場を知り尽くした地元馬の利を最大限に活かしたといえる。
■次なる舞台はドバイ、そして米国へ
サトノボヤージュにとって、今回の3着という結果は決して悲観すべきものではない。3歳ダート路線の有力馬として、次走は3月下旬にメイダン競馬場で行われるUAEダービー(G2、ダート1900メートル)への転戦が有力視されている。ここで上位に入れば、ケンタッキーダービーなど米国3冠レースへの出走権も現実味を帯びてくる。
田中博康調教師は「敗れはしたが、このタフな条件で世界の強豪と渡り合えた。マイル前後の適性は証明できたし、スタミナを強化して次なるステップへ進みたい」と語った。
日本勢の挑戦は、まだ始まったばかりだ。サウジダービーでの惜敗を糧に、サトノボヤージュやベストグリーンといった若駒たちが、砂の王者を目指して次なる国際舞台へと羽ばたく姿に期待したい。
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