【NBA】ロケッツが東首位キャブス撃破!シェングン28得点、第4Qの集中力で激戦制す
ニュース要約: NBAロケッツが東地区首位のキャバリアーズを114—104で破り、2連勝を飾った。若手シェングンが28得点、7リバウンド、5アシストと大活躍。第4クォーターの組織的な攻撃が決め手となり、好調なチームは15勝2敗と勢いを維持している。
ロケッツがキャバリアーズ破る 若手シェングンの28得点が決め手
【ヒューストン=共同】 米プロバスケットボールNBAは19日(日本時間20日)、各地で試合が行われ、ヒューストン・ロケッツがホームのトヨタ・センターでクリーブランド・キャバリアーズを114—104で下し、2連勝を飾った。西地区2位のロケッツが、東地区首位のキャバリアーズとの上位対決を制した形となった。
第4クォーターの集中力が明暗分ける
試合は序盤から激しい展開となり、両チームの若手選手たちが攻守にわたって躍動した。しかし、勝敗を分けたのは第4クォーターのロケッツの集中力だった。この時間帯、ロケッツは組織的なボールムーブメントで相手ディフェンスを崩し続け、キャバリアーズの反撃を許さなかった。
ロケッツのフレッド・バンフリート監督は「こうやってチームは成熟していく」と試合後のコメントで述べ、戦術面での柔軟性と選手起用が功を奏したことを示唆した。一方、キャバリアーズは終盤のフリースロー失敗など決定的なミスが重なり、流れをつかみきれなかった。
シェングンの爆発的な活躍
ロケッツの勝利を決定づけたのは、若手のアレン・シェングンだった。28得点、7リバウンド、5アシストの活躍で、特に第4クォーターでは3本の3ポイントシュートを決めてチームの反撃を牽引した。ケビン・デュラントも20得点、8リバウンド、4アシストと安定したパフォーマンスを見せ、中距離シュートでキャバリアーズの守備陣を翻弄した。
キャバリアーズはドウェイン・デービスが25得点、ジャレット・アレンが18リバウンドと奮闘したが、ロケッツの組織的な攻撃を止めることはできなかった。エバン・モバリーも15得点を挙げ、ディフェンスで存在感を示したものの、ロケッツの外角からの攻撃に苦戦を強いられた。
審判の判定も波紋
この試合では、NBA公式が認めた「終盤3つの誤審」も話題となった。第4クォーター残り2分の時点で、キャバリアーズが得たはずのファウルが見逃された場面があり、これが試合の流れに影響を与えた可能性がある。キャバリアーズのロイド監督は試合後、「誤審が響いた」と悔しさをにじませた。
今季のロケッツは好調維持
ロケッツは今季、若手とベテランの融合が進み、11月時点で15勝2敗という驚異的な成績を残している。攻撃リバウンドやセカンドチャンスのシュートに強みを持ち、特にホームゲームでは平均106.37得点を記録するなど、プレーオフ進出に向けて勢いに乗っている。
一方、キャバリアーズは昨シーズンの怪我の影響から徐々に復調し、ドノバン・ミッチェルやダリウス・ガーランドらが復帰。11月18日のミルウォーキー・バックス戦では118—106で勝利し、11連勝を記録していただけに、この敗戦は痛手となった。ただし、東地区首位の座は維持しており、今後はフリースローの精度と終盤の集中力が課題となる。
両チームの今後の展望
ディフェンス戦略の面では、キャバリアーズが平均112点に相手を抑える堅実な守備力を持つのに対し、ロケッツは若手中心の機動力あるディフェンスで勝負する。オフェンス効率では、キャバリアーズが平均121.9点でリーグトップクラスだが、ロケッツも若手の爆発的な得点力を武器に高得点ゲームに持ち込む戦術を取る。
今季のNBAでは、両チームとも若手選手の台頭が顕著で、シェングンやモブリーといった次世代のスター候補が攻守のキープレイヤーとして存在感を示している。キャバリアーズ 対 ロケッツの試合は、今後もプレーオフ進出を占う上で重要な一戦となりそうだ。