立命館大学が2026年度に大規模改革!「情報型」入試の新設とデザイン・アート学部開設へ
ニュース要約: 立命館大学は2026年度より、高校の「情報Ⅰ」を試験科目に採用する「情報型」入試を導入し、デジタル社会に対応する人材育成を強化します。あわせて、大阪いばらきキャンパスに「デザイン・アート学部」を新設するほか、理工学部の改編や心理学部の定員増も計画。研究力の強化や高い就職実績を背景に、次世代を見据えた教育改革で日本の高等教育をリードする姿勢を鮮明にしています。
立命館大学、次世代教育改革で注目集まる 2026年度入試に「情報型」新設、デザイン・アート学部も開設へ
京都発 — 立命館大学が、急速に変化する社会のニーズに応えるため、大規模な教育改革に乗り出している。2026年4月に新設予定のデザイン・アート学部や、情報科目を重視した新たな入試方式の導入など、次世代を見据えた取り組みが相次いで発表され、受験生や教育関係者の間で大きな注目を集めている。
「情報型」入試で人材育成の方向性を明確に
立命館大学は2026年度入試から、学部個別配点方式に「情報型」を新たに導入する。2月7日実施予定のこの新方式は、高校の「情報Ⅰ」を試験科目として採用し、文系と理系の2タイプを設定する画期的な試みだ。
情報型文系では英語・国語・情報の組み合わせで、経営学部経営学科、総合心理学部、スポーツ健康科学部、食マネジメント学部が対象となる。一方、情報型理系は英語・数学・情報の組み合わせで、映像学部と情報理工学部で実施される。数学の出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cと幅広く、高度な理系素養が求められる。
この新方式は基本型との併願ができないため、受験生は自身の得意分野を見極めた戦略的な出願が必要になる。大学側は「デジタル社会で活躍できる人材の育成」を目指し、情報リテラシーを持つ学生を積極的に受け入れる姿勢を明確にした。
デザイン・アート学部新設、総合心理学部も拡充
2026年4月には、立命館大学初となるデザイン・アート学部の開設が予定されている。入学定員180名を予定するこの新学部は、デジタル技術とアートの融合を目指し、創造的な人材育成を図る。大阪いばらきキャンパス(OIC)に2024年開設されたH棟「TRY FIELD」の設備を活用し、350インチLEDビジョンやドローン実証実験スペースなどの最先端施設で実践的な教育を展開する計画だ。
同時に、総合心理学部の募集定員は280名から310名へ30名増加する。心理学分野への社会的ニーズの高まりに応える形での拡充となる。
理工学部でも大幅な改編が行われる。電気電子工学科から数理科学科データサイエンスコースへ20名の定員を移管し、データサイエンス教育を強化。さらに機械工学科には「機械創成工学コース」と「機械情報工学コース」の2コースを新設し、学生の多様な進路選択に対応する。
箱根駅伝出場逃すも、京都学生駅伝で圧勝
スポーツ面では、立命館大学体育会男子陸上競技部が2025年12月7日に開催された第92回京都学生駅伝で、2時間11分45秒の大会新記録を樹立し、4年ぶり33回目の優勝を果たした。2区水野颯也選手、5区髙橋早大選手、6区柏木優希選手が区間賞を獲得する快走を見せた。
しかし、2025年1月2-3日に行われた第101回箱根駅伝では、関東外枠での本戦出場を逃した。2024年10月の予選会では34位に終わり、23枠に届かなかった。一方で、2024年10月27日の全日本大学駅伝では2時間3分03秒の大会新記録で優勝しており、関西・近畿地区では強さを示している。
就職実績は高水準を維持
立命館大学の就職支援体制も高い評価を得ている。2024年度の学部生就職決定率は96.3%に達し、文系学生の87.1%、理系学生の90.8%が民間企業に就職している。特に従業員1,000人以上の大企業への就職が文系60.3%、理系68.5%と高く、アクセンチュア、NTTドコモ、キーエンス、富士通など有力企業への実績が目立つ。
情報理工学部では、IT・情報処理業への就職が45.4%を占め、研究・技術・開発職が学部21.9%、大学院34.8%と、専門性を活かしたキャリア形成が進んでいる。大企業就職率も学部52.4%、大学院64.1%と高水準だ。
次世代研究大学への道
立命館大学は「次世代研究大学の実現」をスローガンに、研究力の強化にも力を入れている。2025年には文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」(J-PEAKS)に採択され、「身体圏」研究拠点を構築。JAXAの宇宙戦略基金事業にも2年連続で採択されるなど、国家プロジェクトでの存在感を高めている。
30年間にわたる研究力向上戦略により、これまでに100億円を超える研究投資を実施。世界最高峰の研究者である「高被引用論文著者」に2名が選出されるなど、トップ研究者の獲得戦略も実を結んでいる。
大阪いばらきキャンパスのH棟「TRY FIELD」は2025年度グッドデザイン賞を受賞し、社会共創を促進する「ソーシャルコネクティッド・キャンパス」構想の中核施設として機能している。地域住民や企業との連携を深め、実証実験やイベントを通じて社会課題解決型人材の育成を目指す。
なお、これらの改革内容は2024年12月時点の公開情報に基づいており、設置構想中の事項も含まれるため、変更される可能性がある。大学は2025年3月に「2026年度入学試験概要」、11月に詳細な要項を公開する予定だ。
立命館大学の一連の改革は、デジタル化とグローバル化が進む現代社会において、大学教育がどうあるべきかという問いへの一つの答えとして注目される。今後の展開が、日本の高等教育界全体に与える影響にも関心が集まっている。