【クイーン賞2026】テンカジョウが57キロを克服し圧勝!重賞4勝目でダート女王の座を証明
ニュース要約: 2026年2月11日、船橋競馬場で行われた第72回クイーン賞(JpnIII)は、1番人気のテンカジョウがトップハンデ57キロを跳ね除け、大外からの豪快な差し切り勝ちで重賞4勝目を飾りました。稍重のタフな馬場状態の中、松山弘平騎手とのコンビで圧倒的な地力を示し、秋のJBCレディスクラシック制覇へ向けて本格化を印象づける完勝劇となりました。
【クイーン賞2026】女王テンカジョウ、57キロを跳ね除け完勝!トップハンデ克服で見せた「本格化」の証明
【2026年2月12日 船橋発】
船橋競馬場の夜を彩る牝馬ダートの祭典、第72回「クイーン賞」(JpnIII、ダート1800メートル)が11日、13頭によって争われた。1番人気の支持を集めたJRAのテンカジョウ(牝5、栗東・岡田稲男厩舎)が、トップハンデ57キロという過酷な条件を鮮やかに打ち破り、重賞4勝目を飾った。2着には7番人気の伏兵マーブルマウンテン(大井)が食い込み、3着には2番人気のメモリアカフェ(JRA)が入った。
春の足音が聞こえ始めた船橋の地で、改めてその強さを見せつけたのがテンカジョウだった。昨年末のGI・チャンピオンズカップでは強豪牡馬を相手に7着と健闘。そこからの巻き返しを期した「クイーン賞 2026」の舞台で、確かな進化を刻んだ。
■外から突き抜けた王者の末脚
レース当日の船橋ダートは、冬の雨の影響が残る「稍重」。砂の深さに加え、水分を含んだ粘り気のある馬場状態となり、パワーとスタミナがこれまで以上に要求されるタフな設定となった。
ゲートが切られると、まずはメモリアカフェが3コーナー付近から早めに先頭へ躍り出る。先行勢が積極的に動き出し、馬場が重いなかでもペースが淀みなく流れる展開。その中で、松山弘平騎手鞍上のテンカジョウは中団の外めを淡々と追走した。
勝負の分かれ目は最終コーナー。早めに動いたメモリアカフェと、転入初戦ながらしぶとく粘るマーブルマウンテンが激しい競り合いを見せる中、大外から一気に加速したのがテンカジョウだった。57キロという斤量を全く感じさせない反応で直線の坂を駆け上がると、残り100メートルで前を一気に飲み込み、終わってみれば2馬身半差の完勝。勝ちタイム1分54秒8という時計以上に、内容の濃い圧勝劇となった。
■松山弘平騎手の戦略と「本格復活」の兆し
殊勲の松山弘平騎手は、レース後のインタビューで安堵の表情を浮かべた。「斤量は気にせず、とにかく外を意識していました。ゲート練習の成果で五分に出せましたし、自分のタイミングで動いてもしっかり反応してくれました。非常に強かったです。応援ありがとうございます」と、パートナーの地力を称えた。
厩舎サイドが今戦に向けて最も腐心したのはゲート対策だ。近親のレースではスタートで立ち遅れる場面も見られたが、今回は五分のスタート。中団でしっかりとリズムを作れたことが、直線の爆発的な脚につながった。サンダースノー産駒らしいパワーと、母父エンパイアメーカー直系の持続力が見事に噛み合った結末と言えるだろう。
■波乱を演出した地方の伏兵とJRA勢の明暗
一方で、レースは平穏な決着だけでは終わらなかった。2着に飛び込んだのは、大井から参戦したマーブルマウンテンだった。7番人気という低評価を覆す好走に、場内からはどよめきが起きた。先団外めからしぶとく伸び続けた走りは、船橋の重い砂への適性を十分に証明した形だ。
逆に、2番人気のメモリアカフェは先行して一旦は見せ場を作ったものの、結果は3着。3コーナーからの早めのペースアップが稍重の馬場では仇となり、直線でテンカジョウの決め手に屈した。対するテンカジョウは「牡馬混合戦を戦い抜いてきた経験値」の差を見せつけた。トップハンデながら1番人気に応える姿は、まさにダート牝馬戦線の主役にふさわしいものだった。
■今後の展望:秋のJBCへの大いなる一歩
今回の「クイーン賞 2026」を制したテンカジョウ。これでマリーンC、兵庫女王盃、エンプレス杯に続く重賞4勝目となった。5歳を迎え、充実期に入った感がある。これまでは1800メートル以上の長距離戦で強さを発揮してきたが、今回の稍重での力強い差し切り勝ちは、どのような条件でも対応できる自在性を証明した。
次なる大きな目標は、11月に開催されるJBCレディスクラシック(JpnI)への挑戦だろう。JRA勢が5年連続で制覇しているこのクイーン賞だが、その中でも今年のテンカジョウが見せたトップハンデを苦にしないパフォーマンスは際立っていた。
「まだまだ上を目指せる馬です」と松山騎手が語るように、女王の視線はすでに先の頂点を見据えている。冬の船橋で輝いたその強靭な足取りは、2026年のダート牝馬戦線が「テンカジョウ時代」の到来であることを、強く印象づける一日となった。
【クイーン賞 2026 結果】 1着:テンカジョウ(JRA・松山弘平) 2着:マーブルマウンテン(大井・山本聡哉) 3着:メモリアカフェ(JRA・C.ルメール) ※3連単 5-13-4:35,290円
参考情報源
関連コンテンツ
マイニュースへ
あなた専用のニュースレポートをチェックしましょう