愛子さま、初の海外公務を終えご帰国 ラオス友好70周年の「懸け橋」に

愛子さま、初の海外公務を終えラオスからご帰国：友好70周年の「懸け橋」として刻んだ新たな一歩

【ビエンチャン、成田】 敬宮愛子さまは、日本とラオスの外交関係樹立70周年という記念すべき節目に、初の海外公式訪問としてラオスを訪問され、充実した5日間のご公務を終え、2025年11月22日、無事ご帰国された。滞在中、愛子さまはラオスの伝統文化に触れるとともに、日本が長年支援してきた医療やインフラ整備の現場を視察。両国の友好関係を未来へ繋ぐ「懸け橋」としての役割を強く意識されたご様子が、現地で高い評価を得た。

愛子さまの今回の愛子さま ラオス訪問は、皇室の若き国際親善の担い手としての第一歩であり、その動向は国内外から大きな注目を集めていた。

外交関係70周年を飾る、ラオス語で結ばれた絆

愛子さまは18日から22日までの滞在中、ラオスの政府要人との交流に臨まれた。トンルン国家主席への表敬訪問では、天皇皇后両陛下からのメッセージを伝えられ、長年にわたる両国の友好と協力の歴史を再確認された。

特に注目されたのは、晩餐会で愛子さまが初めて海外でラオス語を交えてお言葉を述べられたことだ。愛子さまは、両国関係の発展に尽力してきた先人たちへの敬意を表しつつ、「今後、私たち若い世代が先人たちの歩みを受け継ぎ、両国の懸け橋となってラオスのチャンパーや日本の桜のように、美しい花を咲かせていくことができればと思います」と力強く語られた。このお言葉は、現地メディアでも大きく報じられ、愛子さまが両国の未来を見据えた双方向の関係強化を目指す強い意向を示すものとなった。

また、訪問の外交的意義は、東日本大震災の際にラオスから支援を受けたことへの感謝を述べられるなど、相互扶助の歴史を踏まえた点にも際立つ。日本が法整備やインフラ基盤、不発弾処理など多岐にわたる分野でラオス国民に貢献していることを具体的に言及され、両国の信頼関係の深さを強調された。

医療支援と伝統文化に寄せられた熱意

愛子さまのご公務の中で、特に医療やボランティアへの熱心な関心が示されたのが、日本が支援する「ラオ・フレンズ小児病院」の訪問であった。日本赤十字社での勤務経験をお持ちの愛子さまは、入院中の子どもたちと交流し、温かい励ましの言葉を贈られた。また、現地で活動する日本赤十字社の関係者やJICA（国際協力機構）の海外協力隊員とも意見交換を行い、現地の医療支援の現状について熱心に質問を重ねられた。

文化交流においても、愛子さまの深い敬意と柔軟な姿勢が印象的だった。ラオス伝統の儀式「バーシー」を体験された際には、現地の文化に心から参加される様子が報じられた。さらに、滞在最終日には伝統的な「機織り」を体験。ラオスの絹織物を展示する施設を視察され、副首相夫人らと深い交流を図られた。世界遺産の街ルアンパバーンでは、代表的な寺院を視察し、ラオスの歴史と文化に対する理解を深められた。

これらの活動を通じて、愛子さまは単なる賓客としてではなく、相手国の文化を尊重し、人々の生活に寄り添う姿勢を示されたことで、現地の人々との心の距離を縮められた。

「心に残る訪問」愛子さま ラオス 帰国後の決意

2025年11月22日、愛子さまは成田空港に無事愛子さま ラオス 帰国された。空港で見せられた笑顔と、関係者への丁寧な挨拶からは、今回の訪問が極めて充実したものとなったことが窺える。

帰国後の感想として、愛子さまは「私にとって初めての国際的な外国訪問となったこの度の滞在は、きっと特別な思い出として私の心に深く刻まれることと思います」と述べられた。そして、「皇室の歩みを受け継いでいく思いを新たにするとともに、日本とラオスの友好親善がさらに進展することを願っています」と、今後の皇室活動における国際親善の担い手としての自覚を強く示された。

今回のラオス訪問は、愛子さまが公的な外交の場で示された柔軟な対応力と、人々に寄り添う親しみやすさが広く評価される機会となった。皇室の伝統を継承しつつ、現代の国際社会における文化交流や相互理解を促進する新たな活動の形が示されたと言える。愛子さまの今回の国際経験は、今後の皇室活動、特に国際親善の分野において、重要な影響を与えるものとして期待が高まっている。