【オラクル決算】AI需要爆発で売上高172億ドル、株価は時間外で9%急騰!受注残は83兆円超へ
ニュース要約: 米オラクルの2026年第3四半期決算は、AI向けクラウド(OCI)の需要急増により売上高が前年比22%増の172億ドルと市場予想を上回りました。受注残(RPO)は驚異の5530億ドルに達し、強気の業績見通しと500億ドルの設備投資計画を発表。財務リスクへの懸念を払拭する圧倒的な成長力を見せ、AIインフラ市場での存在感を強めています。
【米オラクル決算】AIクラウド需要が爆発、売上高172億ドルで市場予想を上回る 投資拡大で株価は時間外で9%急騰
ニューヨーク=共同
米ソフトウェア大手オラクルが2026年3月10日に発表した2026会計年度第3四半期(2025年12月~2026年2月期)決算は、人工知能(AI)向けクラウドインフラの需要が想定を上回るペースで拡大した。売上高は前年同期比22%増の172億ドル(約2兆5800億円)となり、市場コンセンサス予想の169億ドルを上回った。これを受け、同社のオラクル 株価は米証券取引所での時間外取引で一時9%超の急騰を見せた。
AIインフラ「OCI」が驚異の成長、受注残は5530億ドルに
今回のオラクル 決算で市場に最も大きな衝撃を与えたのは、クラウド事業、特に「オラクル・クラウド・インフラストラクチャー(OCI)」の爆発的な成長だ。クラウド全体の売上高は44%増と高成長を維持し、インフラ部門単体では市場予想を大幅に超える成長を遂げた。
特筆すべきは、将来の収益を約束する「残存履行義務(RPO)」の推移だ。RPOは前年同期比で325%増という驚異的な伸びを示し、5530億ドル(約83兆円)に達した。特にマルチクラウド環境におけるデータベース収益は531%増を記録しており、Microsoft AzureやGoogle Cloudとの連携強化が、大規模なAI関連契約の獲得に大きく寄与していることが裏付けられた。
オラクルの共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるラリー・エリソン氏は「AIモデルの構築と運用において、当社の第2世代クラウド・インフラの圧倒的な性能とコスト効率が選ばれている」と述べ、AI需要の収益化が本格的なフェーズに入ったことを強調した。
強気の見通しと「500億ドル」の大型投資
今後の見通し(ガイダンス)についても、投資家の期待を上回る強気な姿勢を示した。通期売上高の見通しを、従来のアナリスト予想である866億ドルを上回る900億ドルへと上方修正。AI関連の受注残が5230億ドル規模に達しており、これが順次収益化される見込みであることが背景にある。
一方で、急増する需要に応えるための攻めの姿勢も鮮明だ。同社は2026年度の設備投資(CapEx)を前年度の2倍に相当する500億ドル(約7.5兆円)にまで増額する計画を打ち出している。この巨額投資により、直近のフリーキャッシュフローに赤字が出る局面もあったが、市場はこれを「将来の利益を担保する健全な先行投資」と概ねポジティブに受け止めている。
市場の反応と今後のオラクル 株価の焦点
決算発表直前まで、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を巡る不透明感や、1081億ドルに上る多額の負債、設備投資負担による財務リスクへの懸念から、オラクル 株価は軟調な展開が続いていた。昨年9月の高値から約58%下落する場面も見られた。
しかし、今回の発表で調整後EPS(1株当たり利益)が1.79ドルと予想(1.70ドル)を5.3%上回ったことで、収益力に対する懸念が一気に払拭された形だ。
今後の焦点は、巨額の設備投資がいつフリーキャッシュフローの改善に結びつくかという点に移るだろう。負債比率の高さへの警戒感は依然として残るものの、AIインフラ市場におけるエヌビディアとの強固な関係や、アマゾン(AWS)を猛追する成長スピードを鑑みれば、オラクルがAI時代の主役に返り咲いたとの見方が強まっている。
クラウドの覇権争いが激化する中、オラクルの「AIファースト」戦略が、同社の時価総額をどこまで押し上げるのか。次四半期の動向からも目が離せない。
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