山時聡真×菅野美穂×西野七瀬が共演!映画『90メートル』が描く家族の絆と新たな希望
ニュース要約: 山時聡真と菅野美穂がW主演を務める映画『90メートル』の完成披露上映会が開催。難病を抱える母と息子の葛藤を軸に、ケアマネジャー役の西野七瀬が物語に救いをもたらします。実力派キャストが繊細な演技で「家族だからこそ言えない想い」を浮き彫りにし、2026年の日本映画界に鮮烈な印象を与える感動作の魅力に迫ります。
【現場考察】山時聡真、菅野美穂、西野七瀬が紡ぐ「家族の境界線」――映画『90メートル』が提示する新たな希望の形
【2026年2月24日 東京】
俳優の山時聡真と菅野美穂がW主演を務め、西野七瀬が共演する映画『90メートル』(中川駿監督、3月27日全国公開)の完成披露上映会が23日、都内で行われた。釜山国際映画祭での受賞を経て、世界的に注目を集める本作。舞台挨拶で見せた3人の軽妙なやり取りと、劇中で見せる震えるような繊細な演技のコントラストは、2026年の日本映画界に鮮烈な一石を投じようとしている。
■「母と息子」の極限の日常を写し出す、山時聡真と菅野美穂の共鳴
本作は、難病を患いながらも息子の未来を案じる母・美咲(菅野美穂)と、進路の選択を迫られる高校3年生の息子・佑(山時聡真)の葛藤と絆を描いたオリジナルストーリーだ。
オーディションで「母親と電話をするシーン」の実演を経て主演の座を射止めた山時は、弱冠にして宮崎駿監督作品の主演を経験した確かな実力を持つ。今作でも、やり場のない不安を抱える青年を、目線ひとつで表現する圧倒的な存在感を見せた。共演した南琴奈が「自分が演じているのを忘れるほど引き込まれた」と語る通り、山時の演技は観客の日常にまで浸食するリアリティを帯びている。
対して、母役の菅野美穂は、死への恐怖と息子への無償の愛に揺れる難役を、深みのある演技で体現した。脚本に惚れ込み出演を決めたという菅野は、劇中では凄絶なまでの母性を発揮する一方、舞台挨拶では山時を「埼玉のお母さん」に見立てた即興劇を仕掛けるなど、ベテランらしいチャーミングな振る舞いで会場を沸かせた。この「静」と「動」の切り替えこそが、過酷な撮影現場を支える柱となっていたことは疑いようがない。
■物語の「バランサー」としての西野七瀬 ケアマネジャー役で見せる新境地
母子のあまりに密接な関係性に、一筋の光を差し込むのが西野七瀬演じる下村香織だ。訪問介護施設のケアマネジャーという、専門性と人間味の双方が求められる役どころに対し、中川監督は「役と仕事に真摯に向き合っていた」と太鼓判を押す。
西野は、母子の対話不足を静かに危惧し、そっと見守る。「出てくるみんなが他人のことを想っている優しい映画」と本作を評した彼女の言葉通り、西野の抑制の効いた演技が、物語全体に救いをもたらすバランサーとして機能している。アイドルの枠を超え、一人の実力派俳優として確固たる地位を築いた西野の、2026年現在の成熟を感じさせる名演といえる。
■「私は願う。あなたの未来を。」――2026年の観客に刺さるメッセージ
本作のポスターに刻まれた「私は願う。あなたの未来を。」というキャッチコピー。舞台挨拶のフリップコーナーでは、この言葉にちなみ、キャスト陣がそれぞれの願いを明かした。西野が「強がったりせず、悩みも打ち明けてほしい」と、現代社会を生きる人々へ寄り添うメッセージを送れば、山時は「自分らしくいられること」の大切さを説いた。
主題歌にはMrs. GREEN APPLEの大森元貴が書き下ろした『0.2mm』が起用され、劇中の繊細な感情を彩る。
難病という重いテーマを扱いながら、決して湿っぽくならず、観後感に爽やかな勇気を与えるのは、ひとえに山時聡真、菅野美穂、西野七瀬という3人のプロフェッショナルが織りなす「演技の相性」によるものだろう。
映画『90メートル』は3月27日よりクロックワークス配給で全国公開される。「家族だからこそ言えないこと」「家族だからこそ救えること」。その答えを、私たちはスクリーンの向こう側に目撃することになる。
(経済部・エンタメ取材班)
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