村岡桃佳が銀メダル!ミラノ・パラ日本勢第1号、4年前の雪辱果たし通算10個目の快挙
ニュース要約: ミラノ・コルティナ冬季パラリンピック第4日、アルペンスキー女子スーパー大回転(座位)で村岡桃佳が銀メダルを獲得。今大会の日本勢メダル第1号となり、自身の通算メダル数も冬季日本勢最多タイの10個に到達しました。北京大会での失格という悔しさを乗り越え、故障を抱えながらも掴み取った栄光は、日本選手団に大きな勇気を与えています。
【ミラノ発】村岡桃佳、不屈の「銀」 ミラノ・パラ日本勢メダル第1号 4年前の悔恨を氷上に刻む
【2026年3月10日:イタリア・コルティナ・ダンペッツォ】
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは9日、大会第4日を迎え、アルペンスキー女子スーパー大回転(座位)で、日本のエース・村岡桃佳(29)が銀メダルを獲得した。今大会における日本選手団のメダル獲得第1号であり、村岡にとっては通算10個目の記念すべきメダルとなった。前日の滑降(銀)に続く快挙であり、パラスポーツ界の「冬の女王」がその実力を改めて世界に示した。
宿敵との激戦、4年前の雪辱を果たす「銀」
現地コルティナ・ダンペッツォの難コースに、村岡は果敢に挑んだ。1分24秒14。首位のA・パスカルセコ(スペイン)には及ばなかったものの、力強いターンと卓越したチェアスキーさばきでゴールラインを駆け抜けた。
今回の銀メダルは、村岡にとって単なる「2位」以上の意味を持つ。4年前の北京大会、同種目で2連覇を狙った村岡を待っていたのは、旗門不通過による失格という残酷な結末だった。その悔しさを糧に、故障との戦いを乗り越えて臨んだ今大会。「4年越しでゴールできてよかった」。レース後の安堵の表情には、エースとしての重圧から解放された瞬間がにじんでいた。
冬季日本勢最多タイ、歴史に並ぶ「10個目」の勲章
村岡はこの日、自身のパラリンピック通算メダル数を10(金4、銀、銅含む)に伸ばした。これは冬季パラリンピックにおける日本勢の歴史を塗り替える象徴的な数字だ。日本勢全体としても、今大会のメダル獲得により、1998年長野大会で記録した過去最多41個のメダル獲得数に並ぶという歴史的偉業に大きく貢献することとなった。
長野大会以来の熱狂が、ここ北イタリアの地で再現されようとしている。村岡の活躍は、史上最多規模となる44人の日本選手団に勇気を与え、大会中盤以降のメダルラッシュに確かな火を灯した。
「通過点」としてさらなる高みへ、故障を越えた精神力
大会直前まで、村岡のコンディションは決して万全ではなかった。この1年間、度重なる怪我に見舞われ、雪上でのトレーニングは制限を余儀なくされてきた。しかし、本番で見せたその集中力は、まさに「女王」のそれだった。
男子のレジェンド、森井大輝(銀メダリスト)からは「桃佳はオールラウンダーでなくてはならないし、まだまだこれから」と厳しい激励を受けたという。それに対し、村岡は「結果も踏まえてまだまだ通過点。高みを目指してがんばりたい」と語り、自身を「わたしに始まり、わたしに終わる」と表現した。この言葉には、大会初陣を自らのメダルで飾り、締め括りまで日本チームを牽引し続けるという決意が込められている。
SNSに溢れる「村岡桃佳、銀メダル!」の歓喜
日本勢初メダルの報が届くと、SNS上ではリアルタイムで祝福の声が爆発した。「村岡桃佳選手、銀メダル!」「さすが日本のエース」といった投稿が相次ぎ、一時トレンド入りするなど大きな反響を呼んでいる。投稿数は2,000件に迫る勢いを見せ、国内のパラスポーツ熱は最高潮に達している。
かつて平昌、北京とメダルを重ねてきた村岡が、今またミラノで新たな伝説を刻み始めた。明日以降に行われるスーパー複合など、多種目での活躍が期待される中、彼女の視線はすでに次のゴールを見据えている。故障を乗り越えた精神力と、誰よりも強いリベンジ精神を持つ村岡桃佳。イタリアの青空の下、彼女の挑戦はまだ終わらない。
(朝日・毎日・日経 共同通信:特派員)
キーワード: 村岡桃佳, 銀, ミラノ・コルティナ冬季パラリンピック, アルペンスキー, 日本勢初メダル
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