南鳥島レアアース商業化へ!2026年試験採掘で日本の資源自給が加速
ニュース要約: 日本最東端の南鳥島沖で、推定165兆円規模のレアアース資源開発が本格化しています。2026年の試験採掘開始に向け、世界最高品位の資源を水深6000メートルから引き上げる技術検証が進んでおり、中国依存からの脱却とエネルギー安全保障の切り札として期待されています。EVや風力発電に不可欠な重希土類を豊富に含むこの国産資源は、日本のハイテク産業の未来を担う重要な転換点となる見通しです。
南鳥島レアアース開発、商業化へ正念場―2026年試験採掘で日本の資源戦略が転換点に
日本最東端の南鳥島周辺海域で、レアアース資源の商業化に向けた試験採掘が本格化している。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の下、海洋研究開発機構(JAMSTEC)などが今年1月から水深6000メートルの深海底で採掘システムの実証試験を開始した。推定埋蔵量1600万トン、総資源評価額165兆円とされるこの海底資源は、中国依存からの脱却を目指す日本のエネルギー安全保障戦略の切り札として期待される一方、技術面・コスト面での課題が山積している。
世界最高品位の資源が眠る深海
南鳥島の排他的経済水域(EEZ)内、約2500平方キロメートルの有望海域に分布するレアアース泥は、その品質の高さで注目を集めている。中国の陸上鉱山と比較して20倍もの高品位を誇り、特に電気自動車(EV)や風力発電に不可欠な重希土類元素やスカンジウムを極めて高い含有率で含んでいる。
この埋蔵量は日本の年間需要の数十年から数百年分に相当し、世界全体の埋蔵量に加算すれば日本を世界第4位のレアアース保有国に押し上げる規模だ。さらに、コバルト61万トン(年間消費量の75年分)やニッケルなども併存しており、ハイテク産業の安定供給に大きく寄与する可能性がある。
物理的特性も商業化に有利だ。陸上の硬い岩石鉱床とは異なり、南鳥島の資源は泥状であるため、汲み上げた時点で粉砕が不要で、遠心分離によって比較的簡易に品位を高められることが判明している。また、ウランやトリウムなどの放射性元素をほとんど含まないため、中国の陸上鉱山と比べて環境負荷が低いとされる。
2026年、国産レアアース元年へ
政府は今年を「国産レアアース元年」と位置づけ、段階的な開発計画を推進している。1月11日に清水港を出港した探査船「ちきゅう」による試験採掘は、2月14日の帰港を予定しており、深海底からのレアアース泥連続引き上げ技術の検証が進められている。
内閣府プログラムディレクターの石井正一氏は、2月以降の本格的な試験採掘について「本格的に産業的利用が南鳥島で展開できるのではないか
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