マユリカ、2025年M-1不参加の衝撃と真意――ポッドキャストや映画など多角化する「キモダチ」の生存戦略
ニュース要約: 2年連続M-1決勝進出の実力派コンビ・マユリカが2025年大会を不参加。その背景には、大人気ポッドキャスト『うなげろりん!!』の成功やビキニ写真集の完売、冠番組、さらには映画公開といった、賞レースに依存しない新たなメディア戦略がありました。3歳からの幼なじみという強固な絆を武器に、お笑い界の枠を超えて独自の存在感を示す彼らの、戦略的判断と年末年始の多彩な活動に迫ります。
マユリカ、2025年M-1不参加の真相と新たな活路 年末特番で存在感示す
幼なじみコンビが選んだ道――お笑い界の「異端児」が描く新時代の挑戦
2025年12月21日に開催された第21回M-1グランプリ。過去2年連続で決勝進出を果たしてきたマユリカ(吉本興業所属)の姿が、今年の決勝戦場にはなかった。2023年の初決勝4位、2024年の敗者復活戦優勝からの決勝7位という実績を持つ彼らは、なぜこの大舞台を選ばなかったのか。その背景には、お笑い芸人としての新たな可能性を模索する戦略的判断があった。
M-1という「通過点」を越えて
マユリカは、阪本匠伍と中谷祐太による2011年結成のコンビだ。NSC大阪33期生として歩み始めた彼らは、3歳からの幼なじみという稀有な関係性を武器に、独自の世界観を構築してきた。2023年の初決勝進出時に掲げたキャッチフレーズ「ずっとキモダチ」は、その関係性を端的に表現している。
2024年の第20回大会では、準決勝敗退後の敗者復活戦で優勝。最終投票でインディアンスを3対2で破り、決勝進出を果たした。結果は7位(820点)で、前年準優勝のヤーレンズにわずか5点差に迫った。この「敗者復活からの逆襲」というドラマは、マユリカの粘り強さと底力を証明するものだった。
しかし、2025年の今大会には11,521組がエントリーする中、マユリカの名前は出場者リストに一切登場しなかった。優勝を目指すべき実力派コンビの不参加は、業界関係者の間でも注目を集めている。
多様化するメディア戦略
M-1不参加の背景には、彼らの活動領域の広がりがある。特に注目すべきは、ポッドキャスト「マユリカのうなげろりん!!」の成功だ。毎週土曜23時頃に配信される同番組は、Apple Podcasts、Amazon Music、YouTube、Spotifyなど主要プラットフォームで展開され、熱心なリスナーコミュニティを形成している。
12月13日に配信された最新回#224「話し合い」は、YouTube動画版だけで10万回以上の再生を記録。中谷のラブドール「さゆり」をめぐる展開は、従来のお笑い番組では語られない「リアルな日常」を届けることで、固定ファン層を獲得している。この番組の影響力は、彼らの制作する関連グッズの売上にも表れている。
ビキニ写真集が示した新たな可能性
マユリカの独自性を象徴する事例が、2021年9月に発売されたビキニ写真集『Perfect!!』だ。30代男性芸人2人がビキニ姿で撮影されるという前例のないコンセプトは、当初「誰得?」という疑問を呼んだ。しかし、制作費回収ラインの300部を初日で突破し、最終的に合計3,400冊を完売。2024年2月の追加400部は30分で売り切れ、第3刷の受注生産に至った。
この成功は、単なる「話題作り」ではない。ポッドキャストリスナーの番組愛と、「男性芸人のビキニ写真集」という衝撃的ビジュアルコンセプトが融合し、新しいファン層を開拓したのだ。プロカメラマンが「かわいい!」と声をかける撮影現場の様子や、赤い水着で波打ち際に立つオフショットは、SNSで大きな拡散を生んだ。
年末年始の多彩な活動
M-1不参加の代わりに、マユリカは年末年始に複数の特番出演を予定している。12月28日には映画・チャンネルNECOで初の単独冠番組『マユリカの東京友錠(ゆうじょう)生活』が放送される。12月31日にはTOYOTA ARENA TOKYOで開催される「やさしいズタイpresents『超超超、超超超、超超超超超難問王決定戦 超大晦日』」に参戦。さらに、オールナイトニッポンの正月特集「あだち充特集」では中谷がMCを務める。
2026年1月16日には、『マユリカの無人島友錠生活 ディレクターズ・カット版』が新宿バルト9ほか全国でロードショーされる予定だ。この映画は、2025年6月に収録された手錠でつながれた共同生活の記録で、互いに「魔術師」「大魔王」と呼び合う独特の関係性が描かれている。
「不仲説」が示す強固な絆
3歳からの幼なじみという関係は、時に「不仲説」を生む。中谷の度重なる遅刻や、2019年頃の謹慎処分、後輩からの金銭横領事件など、一般的には解散につながりかねないトラブルも、2人は乗り越えてきた。
2024年12月28日のポッドキャストで阪本が突然結婚を報告した際、中谷は「お前既婚者なん?」と驚愕し号泣。「3歳から一緒にいるのに」という悔しさと喜びで感情が入り混じった。しかし、この反応こそが2人の絆の強さを示している。2025年1月19日放送の『アッコにおまかせ!』でも、この号泣エピソードが改めて紹介され、視聴者の共感を呼んだ。
番組での互いの欠点指摘――阪本は中谷の「不潔さ」「歯磨かない習慣」を、中谷は阪本の「家での下品さ」を――は、不仲ではなく信頼関係の証だ。「静かに考えてる時にしゃべりかけて邪魔」「今しゃべるな時間あった」という無人島生活での応酬も、30年以上の付き合いがあるからこそ成立するコミュニケーションなのだ。
お笑いの「多様性」を体現する存在
マユリカの2025年M-1不参加は、お笑い界における価値観の多様化を象徴している。M-1グランプリは依然として最高峰の舞台だが、それだけがキャリアの到達点ではない。ポッドキャスト、写真集、冠番組、映画――マユリカは複数のメディアを横断し、自らの世界観を発信し続けている。
彼らの活動は、「お笑い芸人」という職業の可能性を広げている。ビキニ姿という衝撃的ビジュアルも、ラブドールをめぐる率直なトークも、従来のお笑い番組の枠組みを超えた表現だ。それが一部の熱心なファン層に深く刺さり、確固たる支持基盤を築いている。
年末年始の特番出演を経て、2026年の映画公開へ。マユリカの挑戦は続く。M-1という舞台に立たなくとも、彼らは確実に前進している。幼なじみ2人が描く「ずっとキモダチ」の物語は、お笑いの新時代を切り拓く道標となるだろう。
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