ラパルフェ、M-1本戦出場へ！「ものまね」進化で年末年始特番を席巻する二刀流戦略

ラパルフェ、年末年始特番を席巻へ：「ものまね」進化の果てに掴むM-1本戦と新境地

【東京・芸能取材】 お笑いコンビ「ラパルフェ」（都留拓也、尾身智志）が、2025年末から2026年初頭にかけてのテレビ特番やライブイベントで、その存在感をかつてないほど高めている。特に彼らがM-1グランプリの舞台で毎年披露し、ネット上で大きな話題を呼んできた「ものまね漫才」の進化形が、年末年始のテレビ界を席巻する可能性が高まっている。

芸歴7年目となるラパルフェは、11月23日に放送された「M-1グランプリ2025」準々決勝で、従来の「完コピ」路線とは一線を画す「真面目な漫才」を披露し、視聴者や関係者から賛否両論を巻き起こした。この戦略的な一手により、12月21日（日）に放送が予定されているM-1グランプリ2025本戦への出場が濃厚とみられており、彼らの動向に注目が集まっている。

M-1から特番へ、求められる「ラパルフェ」の多様性

ラパルフェの快進撃はM-1の舞台に留まらない。年末年始の主要な特番への出演も続々と決定している。

1月2日（木）放送の「夢対決2025 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」には、都留が「浮島キャッチング部隊」の一員として参加することが決定。スポーツ企画での活躍に加え、MC陣や他の出演者とのコントや即興でのものまねコラボレーションも期待されている。

さらに、年明けの1月8日（水）に神奈川・CLUB CITTA'で開催される「サノフェス2025」への出演も決まっており、ライブ形式で彼らの真骨頂であるパフォーマンスが披露される見込みだ。

独占情報：切り札は「阿部寛ものまね」の新解釈

ラパルフェが年末特番に向けて準備を進めている新ネタに関する独占情報も入ってきた。関係者によると、都留が得意とするレパートリーの中でも特に人気の高い**「俳優・阿部寛のものまね」**を、新たな視点と構成で再構築しているという。

今回の新しい阿部寛ものまねは、単なる形態模写に終わらない。大ヒットドラマ「VIVANT」や「HERO」など、阿部寛氏が主演を務めた作品の印象的な名場面を、ラパルフェの二人が再現する形式が中心となる。特に注目すべきは、「VIVANT」における阿部寛氏と堺雅人氏の緊迫したやり取りを、都留と尾身が分担して演じる**「2人ものまね」**だ。

これは、従来の漫才師のネタを完コピするという「外道」的な手法から脱却し、本格的なコントや演劇的な要素を取り入れた新スタイルへの挑戦と見られる。この新ネタは、サノフェス2025や年末のキー局特番で初披露される可能性が高く、SNS上でも大きな話題となることは必至だ。

M-1で築いた「完コピ職人」としての地位

ラパルフェがこれほどまでに注目される背景には、彼らがM-1グランプリの舞台で毎年繰り広げてきた「反則スレスレ」のものまね戦略がある。

2024年には、人気コンビ・ニューヨークの漫才を完璧に再現した「完コピ漫才」が大バズりし、その動画再生回数は200万回を突破。そして2025年、準々決勝で披露した男性ブランコの「音符運び」というネタの再現も、その細部のこだわりと審査シーンまで取り込む大胆さで、SNSのトレンドワードを席巻した。

彼らのものまねは、単なる「似ている」というレベルを超え、ネタの構成、間合い、表情、そして舞台上の空気感までを完全に再現する「完コピ職人」としての高い技術に裏打ちされている。この独自性が、特に動画配信サービス（TVerやYouTube）を通じて若年層に広く拡散され、彼らを現在のトレンド上位へと押し上げている主要因である。

ラパルフェは、千代田区立九段中等教育学校の同級生であった都留（千葉大お笑いサークル出身）と尾身（早稲田大お笑い工房LUDO出身）が2018年に結成。ワタナベエンターテインメントに所属し、芸歴を重ねてきた実力派だ。

M-1での「真面目」路線と、特番で披露される「俳優ものまね」という二刀流戦略は、彼らが単なるものまね芸人の枠に留まらず、バラエティ界全体で確固たる地位を築こうとする強い意向を示している。ラパルフェの年末年始のパフォーマンスは、今後の日本のエンターテインメント界の動向を占う上で、極めて重要な試金石となるだろう。