2026年2月5日、日本国内および世界を揺るがすニュースが数多く届いています。政治、経済、スポーツ、そしてエンターテインメントまで、今日という一日の動きを編集部がまとめました。
1. スポーツ:ミラノの風と「史上最強の師子」の挑戦
いよいよ明日、2月6日にミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪が開幕します[24][26]。今大会は既存施設を93%活用するサステナブルな運営が特徴で、史上初のサッカースタジアムでの開会式が予定されています[36]。196名規模の日本代表選手団も現地で最終調整に入り、平野歩夢選手や坂本花織選手ら金メダリストの連覇、そして「RYUSUI」の公式ウェアを纏った新星たちの躍進に期待が高まっています[20][48]。
一方、格闘技界では「史上最強の師子」こと堀口恭司選手が、2月8日のラスベガス大会でフライ級5位のアミル・アルバジ選手と激突。日本人初のUFC王者という悲願へ向けた最終関門に挑みます[5]。
2. 経済・ライフスタイル:転換期を迎える日本企業と市場
経済面では、日本の長期金利が約27年ぶりに2.2%台に急騰するという大きな動きがありました。これにより、個人向け国債(変動10年)の利回りが1.39%に達し、大手銀行預金を大幅に上回る「守りの資産」として注目を集めています[15]。
産業界では、ヤマハが44年続いたゴルフ事業からの撤退を発表しました。今後は音楽・音響分野へ経営資源を集中させる方針です[33]。また、生成AIブームの影で、AIベンチャーの雄と目された「オルツ」が粉飾決算により民事再生法を申請。AIスタートアップ業界に衝撃と教訓を与えています[25]。
その一方で、日本の食文化には新しい波が来ています。「寒ヒラメ」が回転寿司の主役に躍り出るなど市場に変化が起きているほか[35]、カスタマイズの自由さがZ世代に受け、タコスが「新・国民食」と言えるほどのブームを巻き起こしています[39]。
3. 社会・政治:審判の時と地方の課題
政治の世界では、衆院選の激戦が続いています。大分3区の岩屋毅外相[3]、宮城4区の森下千里氏と安住淳氏の接戦など、各地で実績と刷新を問う声が響いています[6]。また、元芸人の西東京市議・長井秀和氏は、名誉毀損裁判での敗訴確定を受け、次期市議選へ向けた正念場を迎えています[9]。
地方の悲しいニュースとしては、仙台市の八木山橋で10代女性の遺体が発見されました。SNS上での憶測の拡散が問題視されており、ネット社会のモラルと若者のメンタルケア体制の再構築が急務となっています[51]。
4. 芸能・エンタメ:時代を彩るスターたちの「再出発」と「絆」
2月4日に還暦を迎えた小泉今日子さんは、全国ツアー「KK60」を開催中。年齢に縛られない自由な生き方が世代を超えて支持されています[2]。また、元乃木坂46の高山一実さんや、40歳で俳優活動を本格再開した4児の母・加藤夏希さんなど、自らの足で新たなステージへ進む女性たちの姿が目立ちます[12][46]。
若手では、timeleszの松島聡さんが『世界仰天ニュース』の新レギュラーとして始動[1]。不祥事による脱退からわずか1ヶ月でソロプロジェクトを始動させた元JO1の鶴房汐恩さんの復帰も話題を呼んでいます[7]。さらに、実力派俳優の池松壮亮さんと河合優実さんの今秋結婚説も浮上し、公私ともに明るい話題が舞い込んでいます[31]。
家族の絆という点では、高橋英樹・真麻親子[19]、辻希美・杉浦太陽夫妻[34]、東原亜希・井上康生夫妻[52]ら、それぞれが困難を乗り越えて築き上げた「令和の家族像」が多くの共感を集めています。
5. 文化・ガイド:冬の楽しみと未来への展望
文化面では、東京・京橋のアーティゾン美術館でモネ没後100年展が開幕[14]。モータースポーツファンには、2026年からのF1独占放送・配信権をフジテレビが獲得したという朗報が届きました[38]。
アニメ界では『BLEACH』新作の放送決定が話題ですが、奇しくも競馬界でも期待の良血馬「アランカール」が武豊騎手とのコンビで注目されており、二つの世界で同名のキーワードが躍動しています[21]。
最後に気象情報です。2月としては異例の台風2号が発生しました。季節外れの「冬の台風」がもたらす大雨や暴風への警戒が必要です[43]。
湊かなえ、デビュー18年目の深化――映画『未来』公開と「希望」を描く新境地への軌跡
ニュース要約: デビュー18年目を迎えた湊かなえ氏の現在地に迫る。2026年5月公開の映画『未来』への期待や、最新作『暁星』『C線上のアリア』で描かれる社会の歪みと希望、そして「イヤミスの女王」から普遍的文学への進化を詳報。執筆スタイルの裏側や作家としての再生、2028年の20周年に向けた展望まで、湊文学の最前線を凝縮した文芸時評です。
【文芸時評】湊かなえ、結実する「希望」への軌跡――デビュー18年目の深化と映像化の最前線
2026年という年は、日本のミステリー界に金字塔を打ち立てた湊かなえ氏にとって、一つの大きな転換点として記憶されることになるだろう。2008年のデビュー作『告白』から18年。かつて「イヤミスの女王」と称された彼女の物語は、いまや人間の心の深淵を覗き込むだけでなく、その先にある微かな光、すなわち「希望」を描き出す段階へと確実に進化を遂げている。
社会の痛みに寄り添う新作『暁星』と『C線上のアリア』
2024年11月に上梓された最新長編『暁星(あけぼし)』は、湊氏自身が「29作目にして一番好き」と公言する入魂の一作だ。大臣襲撃事件を起点に、新興宗教への恨みやノンフィクション的手法が交錯する本作は、現代社会が抱える歪みを鮮烈に描き出した。読者はそこに、単なる謎解きを超えた「現実との対峙」を見出す。
続く2025年2月刊行の『C線上のアリア』では、朝日新聞連載時から話題を呼んだ「介護ミステリー」という新境地に挑んだ。老いと家族、そしてケアを巡る葛藤。湊氏が描く物語は、常に私たちの「生活人のモヤモヤ」の延長線上にあり、だからこそ、その衝撃は鋭く皮膚を刺す。執筆スタイルについても、彼女は一貫して夜型を貫く。深夜に「黒いモノ」を培養するように煮詰め、昼間に客観的な視点で整える。この特異なプロセスが、作品に類まれなる純度を与えているのだ。
映画『未来』、2026年5月公開へ――瀬々監督との共振
2026年上半期の最大のトピックは、間違いなく映画『未来』の公開(5月予定、TOHOシネマズ日比谷ほか)だろう。デビュー10周年の集大成として2018年に刊行された同作は、子どもの貧困という重厚なテーマゆえに「最も映像化が困難」とされてきた。
メガホンを取る瀬々敬久監督に対し、試写を鑑賞した湊氏は「物語に込めた思いがすべて掬い上げられた」と最大級の賛辞を贈った。主演の黒島結菜を筆頭に、松坂桃李、北川景子といった実力派が顔を揃える布陣は、単なるエンターテインメントに留まらない「罪と希望」のドラマを予感させる。特に、これまで多くの湊作品で重要な役割を演じてきた北川景子の存在は、湊文学の世界観を体現する象徴とも言えるだろう。
プレッシャーを越えて:作家としての「再生」
振り返れば、湊氏の作家人生は常に激流の中にあった。『告白』の爆発的なヒット以降、数年先まで埋まった締め切りに追われ、「書くことが楽しくなくなった」と吐露した時期もあったという。しかし、2023年の『人間標本』の発表を契機に、彼女は真の意味での「再生」を遂げた。
売れるための制約を脱ぎ捨て、自分が書きたいものを書く。その覚悟は、近年の文学賞選考委員としての活動にも表れている。2026年4月からは日本ミステリー文学大賞新人賞の選考も務めるなど、後進への眼差しもより深まっている。かつて「イヤミス」という言葉で括られた彼女の才能は、今や山本周五郎賞受賞やエドガー賞候補選出といった実績が示す通り、国内外で普遍的な文学的価値を認められている。
20周年という「未来」へ向けて
2028年には『告白』刊行20周年の節目が控える。湊氏はインタビューで、15周年の際に行ったサイン会ツアーをさらに「田舎を目指す」形で再開したいという意向を示している。読者一人ひとりの顔を見ることを大切にする姿勢は、彼女が描く物語の根底にある「人間への泥臭いまでの関心」そのものだ。
湊かなえの筆致は、暗闇をただ突き放すのではない。闇を凝視し、その暗さの正体を詳らかにすることで、初めて見えてくる「夜明け(暁)」を描こうとしている。2026年、私たちは彼女が提示する新しい「未来」を、スクリーンと紙葉の両面で目撃することになるだろう。(文・文芸社会部デスク)