【箱根・大規模断水】観光地を襲った記録的寒波、1300世帯に影響し休業相次ぐ
ニュース要約: 神奈川県箱根町で記録的寒波による水道管破裂が発生し、湯本地域を中心に約1300世帯で大規模な断水が続いています。観光の要である飲食店や旅館が休業やキャンセルを余儀なくされ、祝日を前に深刻な打撃を受けています。町は応急給水所を設置し復旧を急いでいますが、観光インフラの脆弱性と老朽化対策が今後の課題となっています。
【箱根・大規模断水】観光の要、湯本を襲った寒波の爪痕 1300世帯に影響、かき入れ時の祝日を前に
【2026年2月11日 神奈川県箱根町】
関東屈指の観光地、神奈川県箱根町で深刻な事態が続いている。2月10日午前9時30分ごろ、箱根の玄関口である湯本地域を中心に大規模な**「箱根 断水」**が発生した。寒波による水道管の凍結と破裂が相次いだことが原因で、約1300世帯(一般家庭・温泉宿を含む)が水のない生活を余儀なくされている。
■ 記録的寒波が招いた「水の途絶」
今回の断水の原因は、列島を襲っている記録的な寒波だ。隣接する小田原市で氷点下7.9度を観測するなど、箱根周辺では異例の低温が続いていた。この寒さによって露出した水道管内の水が凍結・膨張し、町内各地で破裂が相次いだ。
さらに、追い打ちをかけたのが長引く雨不足だ。晴天が続いたことで配水池の貯水量が低下していたところへ、漏水による急激な水位低下が重なり、供給が追いつかなくなった。箱根町は配水池を回復させるため、10日夜から11日早朝にかけて計画的な再断水を実施するなど、綱渡りの復旧作業を続けている。
■ 観光地・箱根に広がる落胆の声
断水の影響は、観光客で賑わう箱根湯本駅前の商店街を直撃した。 「水が使えない以上、営業は不可能だ」。そう話すのは、駅前の飲食店店主だ。店頭には「箱根全域が断水のため休業」との張り紙が出され、シャッターを下ろす店が目立った。通常であれば昼食時から夕方にかけて観光客の笑い声が絶えない通りは、静まり返っている。
宿泊施設にも深刻な影を落としている。湯本のある旅館関係者は、「温泉は別系統なので供給されていますが、水道が出ないためトイレが流せない。これではお客様をお迎えできない」と苦渋の表情を浮かべる。11日の「建国記念の日」は年間でも有数の稼ぎ時だが、ある施設では予約の過半数がキャンセルになったという。
■ 住民と観光客への応急対応
箱根町は事態を重く見て、10日正午から町内4カ所(役場分庁舎前、湯本小学校、山崎集会所、旧物産館跡地)に応急給水所を設置した。 「まさかこんなことになるとは思わなかった」。ポリタンクを手に給水所に並ぶ近隣住民は、不安な面持ちで順番を待っていた。町は公式サイトやSNSを通じ、水の汲み置きを呼びかけるとともに、10日夜間の全面復旧を目指して修復工事を急ピッチで進めた。
■ 復旧の見通しと今後の課題
町によると、配水池の水位を確保するため、10日夜23時から11日午前5時にかけて断水処置を継続。11日の朝には順次給水が再開される見込みだが、水道管内の空気が混じることによる「濁り水」の発生が懸念されている。町は「使用前にしばらく水を流してほしい」と注意を促している。
今回の大規模な**「箱根 断水」**は、観光地のインフラがいかに自然災害に対し脆弱であるかを浮き彫りにした。老朽化した配管の点検強化や、異常寒波に対する防災意識の向上が、今後の大きな課題となるだろう。
現在も一部で不安定な供給状況が続いており、観光で訪れる予定の利用者は、宿泊施設や箱根町の公式サイトで最新の情報を確認することが推奨される。
(社会部記者・箱根支局 2026/02/10 記事配信)
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