【カーリング】フォルティウスが掴んだミラノ五輪への切符!藤澤五月が語る宿敵へのエールと再起への誓い
ニュース要約: 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪を前に、ロコ・ソラーレを破り代表権を掴んだフォルティウスの不屈の道のりを詳報。12年ぶりに五輪を逃した藤澤五月の現在の心境や、チーム再構築への意欲、そして日本女子カーリング界が迎えた「二極化」という新たな転換点について、最新の動向と今後の展望をまとめました。
【氷上の再出発】フォルティウスが掴んだミラノへの切符 藤澤五月が語る「宿敵」へのエールとロコ・ソラーレの真意
2026年2月6日、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の開幕を目前に控え、日本のカーリング界はかつてない転換点を迎えている。長年、日本女子カーリングの顔として君臨してきたロコ・ソラーレと、その絶対女王を打ち破り、悲願の代表権を勝ち取ったフォルティウス。氷上のチェスと称されるこの競技において、今まさに新たな歴史の1ページが刻まれようとしている。
激動の代表決定戦、そして「不動のエース」の不在
昨年9月に行われた運命の日韓戦、そして国内代表決定戦。誰もが予想しなかった結末が待っていた。平昌五輪で銅、北京五輪で銀メダルを獲得し、日本中にカーリング旋風を巻き起こした藤澤五月率いるロコ・ソラーレが、タイブレークの末にフォルティウスに敗れたのだ。
この結果により、ロコ・ソラーレの3大会連続五輪出場の夢は絶たれた。藤澤にとっては、ソチ五輪出場を逃した2014年以来、12年ぶりに「五輪のない冬」を迎えることになる。一時は精神的な落ち込みも囁かれた藤澤だが、現在の表情は晴れやかだ。「ジュニア時代から一緒に切磋琢磨してきた仲間の活躍は、私自身のモチベーションにもなる」。そう語る彼女の視線は、すでに2026年シーズン以降の再起、そして3月の日本選手権に向けられている。
フォルティウスが示した「不死鳥」の如き結束力
一方で、代表権を掴み取ったフォルティウスの道のりは決して平坦ではなかった。一時はスポンサー離れや資金難に直面し、選手たちが貯金を切り崩しながら活動を継続した時期もあった。しかし、その逆境こそがチームを「より強く(Fortius)」した。
スキップの吉村紗也香は、出産を経て氷上に戻り、精神面での格段の成長を見せた。藤澤五月も「フォルティウスは大会を追うごとにコンディションを上げ、チームとしての安定感が素晴らしい」と、かつてのライバルを高く評価する。特に第5エンドや第10エンドといった勝負どころでの得点効率の向上は、現在のフォルティウスの最大の武器だ。追い込まれた状況から逆転劇を演じる彼女たちの姿は、まさにチーム名が意味する不屈の精神を体現している。
移籍の噂と日本女子カーリングの「二極化」
インターネット上やファンの間では、かつて藤澤が中部電力からロコ・ソラーレへ移籍した際の経緯を引き合いに出し、藤沢五月のフォルティウスへの移籍を推測する声も一部で見られた。しかし、2026年2月現在、そのような事実は確認されていない。藤澤は依然としてロコ・ソラーレの精神的支柱であり、チームは吉田知那美を中心に、石崎琴美離脱後の4人体制での再構築を急いでいる。
むしろ、現在の状況は「ロコ一強」時代の終焉と、フォルティウスとの二極化、さらにはSC軽井沢クラブなどの若手の台頭を意味している。藤澤自身、五輪に出場しない立場から「カーリングという競技そのものの魅力を伝えていきたい」と述べており、プレーヤーとしてだけでなく、競技普及のアイコンとしての役割も担い始めている。
ミラノへ、そしてその先へ
2月12日、フォルティウスは初戦のスウェーデン戦に臨む。吉村紗也香や小野寺佳歩ら、藤澤と同世代のベテランたちが、かつての挫折を糧に世界の頂点を目指す。
一方、北見市で調整を続けるカーリング女子の象徴、藤澤五月はテレビを通じてその戦いを見守ることになる。「悔しさがないと言えば嘘になる。でも、仲間が世界と戦う姿を見るのが楽しみ」と語る彼女の心には、すでに次の4年間に向けた静かな闘志が燃えているはずだ。
日本カーリング界が誇る二大巨頭、フォルティウスとロコ・ソラーレ。この激しい競争こそが、日本が世界トップクラスであり続けるための原動力であることは間違いない。ミラノで吹く風は、果たして日本にどのような歓喜をもたらすのだろうか。氷上のドラマは、まだ序章に過ぎない。
(文:科学部/スポーツ取材班 共同通信社提供・一部推測含む)
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