フェアリーステークス2026予想:荒れる中山マイルで新星牝馬が激突!
ニュース要約: 2026年1月11日に中山競馬場で開催されるG3フェアリーステークスを徹底解説。例年波乱が続く3歳牝馬の登竜門にて、注目株のエピファネイア産駒ピエドゥラパンや、キタサンブラック産駒ブラックチャリスなど有力候補が勢揃い。コース特性や血統背景、AI予想による穴馬まで、春のクラシック戦線を占う重要情報を凝縮してお届けします。
フェアリーステークス2026:新時代の牝馬マイル王者を占う一戦
2026年1月11日、中山競馬場——日本競馬の伝統あるG3レース、フェアリーステークス(芝1600メートル)が今週末に迫っている。3歳牝馬たちにとって、春のクラシック戦線へ向けた重要な試金石となるこのレースは、今年も波乱含みの展開が予想されている。
荒れるレースの宿命
フェアリーステークスは、近年「荒れるレース」として知られている。過去10年間で1番人気馬の勝利はわずか1回。三連単の平均配当は約18万円に達し、最高では50万円を超える高配当が飛び出したこともある。専門家の間では「6番人気以下の馬が馬券に絡む確率が90%」という分析もあり、予想の難しさが際立つ。
この傾向の背景には、3歳牝馬という発展途上の馬たちが集まること、そして中山芝1600メートル外回りというコース特性が大きく影響している。スタートから最初のコーナーまでわずか240メートルという短さから、序盤のポジション争いが激しくなり、外枠の馬は不利を強いられやすい。さらに、直線には高低差2メートル超の急坂が待ち構えており、単純なスピードだけでなく、パワーと持続力が試される舞台となっている。
本命視されるエピファネイア産駒
今年の注目は、近年このレースで好成績を残しているエピファネイア産駒だ。血統分析の専門家たちは、特にピエドゥラパンとギリーズボールの2頭を本命格として評価している。
ピエドゥラパンは、前走の東京芝1600メートルで1分33秒9という優秀なタイムを記録。調整過程も順調で、最終追い切りでは美浦ウッドチップで83.7秒から終い12秒2という、距離をしっかり乗りながら反応の良さも示す内容を見せた。中団から直線で長く良い脚を使う「王道の差し」を武器に、平均ペースになれば最も安定して力を発揮できる馬と評価されている。
一方のギリーズボールは、ルメール騎手を迎え撃つ。同じエピファネイア産駒として血統面での優位性があり、中山マイル重賞との相性が良いとされるロベルト系の血を引く点も好材料だ。ただし、ルメール騎手の人気で過剰評価される可能性も指摘されており、冷静な見極めが必要との声もある。
先行勢の台頭に注目
ブラックチャリスは、関西からの刺客として注目を集めている。父キタサンブラックの産駒で、最終追い切りでは栗東坂路で54秒7から終い12秒0という鋭い動きを見せ、併せ馬で先着している。前走の京都芝1400メートルでは1分21秒0の好時計で勝利しており、マイル初挑戦となる今回も、好位から早めにスパートをかける先行押し切り策が濃厚とみられる。
冬場の中山芝は、表記上は良馬場でも実質的にはやや力の要る馬場になりやすい。このコンディションでは、スピードだけで押し切る逃げ馬には厳しく、パワーと持続力を兼ね備えた先行馬や差し馬が有利になる傾向がある。ブラックチャリスのようなスタミナ寄りの血統を持つ馬にとっては、好条件と言えるだろう。
差し馬の伏兵にも警戒
トワニは、東京1400メートルで1分21秒4、1600メートルで1分34秒0と、マイル戦で高いパフォーマンスを示している。すでに中山マイルの経験もあり、環境変化への不安は小さい。厩舎コメントでも「前走評価は高い」というニュアンスが伝えられており、好位から中団外目でスムーズに運べれば、末脚を発揮できる差しタイプとして期待がかかる。
また、サンアントワーヌは戸崎騎手を迎え、中団で脚を溜めてから直線で馬場の良いところを選んで差してくる競馬が基本線となる。直線の長いコースで末脚を生かすタイプだが、中山外回りマイルでも直線の坂での持続力に期待できると評価されている。
穴馬の妙味
専門家の間で「穴」として注目されているのが、ハーディジェナーだ。馬番11番という数字に着目したサイン予想では、2023年に11番枠・11番人気のキタウイングが勝利した例を引き合いに、今年も「1月11日」という日付と絡めて妙味があるとの指摘がある。AI予想システムも「成長力が見込め、消耗戦になれば3着圏内に滑り込む可能性」と評価しており、複数の予想手法で浮上している点が興味深い。
さらに、ビッグカレンルーフは、AI分析で「人気薄だが、前走内容と中山マイルの持続力勝負で浮上余地がある」と評価されている。パフォーマンスは上位陣に近いながら人気は被らないタイプとして、配当妙味を重視する予想家からは注目を集めている。
展開のシナリオ
展開予想では、リュクスパトロールが逃げを打ち、ブラックチャリスやマカレイらが先行集団を形成する見通しだ。ミドルペースが想定されており、前半の位置取りと終いの伸びのバランスが勝敗を分ける鍵となりそうだ。
中山芝1600メートル外回りは、2コーナーから4コーナーまでずっと下り基調で、中盤で息を入れづらい。実質的なロングスパート戦になりやすく、直線310メートルに急坂が待つこのコースでは、スタミナと底力が試される。逃げ・先行勢は序盤のポジション争いで脚を使わされ、直線で捕まりやすい一方、差し・追い込み勢も位置を悪くしすぎると届かない。結果として、「中団からやや前目で長く脚を使える差し・先行差し」が最も理想的な脚質となる。
クラシック戦線を占う一戦
フェアリーステークスは、桜花賞への道のりを占う重要なステップレースでもある。3歳牝馬たちがまだ発展途上であるがゆえに、完成度と成長力が結果を左右する。今回好走した馬たちは、春のクラシック戦線でも中心的な役割を担うことになるだろう。
冬の中山で繰り広げられる熱戦は、新時代のスター候補を見出す絶好の機会となる。本命、対抗、穴——それぞれの立場から、若き牝馬たちが栄光を目指して激突する。波乱含みのこのレースで、誰が頂点に立つのか。競馬ファンの注目が、今週末の中山競馬場に集まっている。