エバース佐々木、M-1準優勝で魅せた10年間の集大成――野球少年から漫才師への軌跡
ニュース要約: M-1グランプリ2025で3位に輝いたお笑いコンビ「エバース」の佐々木隆史に注目。元野球部主将という異色の経歴から、相方・町田和樹とのコンビ結成、そして結成10年目で掴んだ決勝の舞台までの軌跡を辿ります。正統派漫才の進化形と称されるネタ作りの才能や、SNSで話題の「かわいい」キャラなど、2026年の更なる飛躍が期待される彼の魅力に迫ります。
エバース佐々木、M-1準優勝で魅せた10年間の集大成――野球少年から漫才師への軌跡
2025年12月21日、ABCテレビ・テレビ朝日系列で放送されたM-1グランプリ2025の決勝で、お笑いコンビ「エバース」が最終決戦に進出し、惜しくも3位という結果に終わった。優勝は「たくろう」が獲得したが、エバースの佐々木隆史(33歳)と町田和樹が披露した漫才は審査員から「間の取り方が抜群」「めちゃめちゃ笑いました」と絶賛され、合計870点という高得点を記録した。結成10年目を迎えるエバースにとって、このM-1決勝進出は大きな節目となった。
野球部キャプテンから芸人へ――佐々木隆史の異色の経歴
エバースの佐々木隆史は1992年11月6日、宮城県登米市豊里町に生まれた。身長166センチ、体重62キロ、血液型A型。高校時代は古川学園高等学校の野球部でキャプテンを務め、左投左打の外野手として活躍した。同世代には現プロ野球選手の菊池雄星らがおり、強豪校との対戦も経験している。
野球一筋だった佐々木は、東北工業大学にスポーツ推薦で進学したが、次第に「野球だけの人生でいいのか」という疑問を抱くようになった。2015年、思い切って吉本興業のNSC東京校21期に入学し、芸人の道を選んだ。野球部キャプテンから芸人への転身は、周囲を驚かせたという。
偶然の出会いから生まれたコンビ「エバース」
2016年4月、佐々木は町田和樹とコンビ「エバース」を結成した。コンビ名は野球用語の「エバース」――バントの構えからバットを引いて投球を見送る動作――に由来する。佐々木の野球経験が色濃く反映されたネーミングだ。
結成の経緯は偶然の連続だった。NSCの「相方探しの会」で佐々木は別の人とコンビを組んだが、その相方はすぐに芸人を辞めてしまった。代打として紹介されたのが町田和樹だった。町田は当初、別のコンビを組んでおり、佐々木の印象は「一番スベってたヤツ」だったという。しかし、初対面で町田が「面白そうだ」と直感し、佐々木も町田の仕切り方にセンスを感じ、「一回やってみるか」と即決した。
佐々木はネタ作り、YouTube企画・動画編集、主催ライブの構成まで一手に担う「クリエイター型芸人」として知られる。一方、町田はツッコミ担当で、佐々木が繰り出すボケに鋭く反応するスタイルが確立されている。
M-1グランプリへの挑戦と飛躍の2024年
エバースは2023年にM-1グランプリ準決勝に初進出し、注目を集めた。そして2024年、NHK新人お笑い大賞で大賞を受賞し、M-1グランプリでは決勝4位に入った。この年は「飛躍の年」と呼ばれ、エバースの名前は一気に全国区となった。
2025年には第46回ABCお笑いグランプリで優勝を果たし、M-1グランプリ2025でも決勝に進出した。ファーストラウンドでは高得点を獲得し、最終決戦に駒を進めた。優勝こそ逃したものの、審査員からは「正統派漫才の進化形」と評価され、SNSでも「エバース佐々木」がトレンド入りするなど、大きな反響を呼んだ。
地元・宮城県登米市からは「とめふるさと大使」に任命され、宮城のローカル番組「OH!バンデス」(ミヤギテレビ)では冠コーナー「エバースの卵 ~宮城のガチでエッグいものを探せ~」がレギュラー化。全国ネットではTBS「ラヴィット!」のシーズンレギュラーやテレビ朝日「夜明け前バラエティ トワライト」にも出演している。
SNSで話題の「かわいい」キャラと業界内の高評価
佐々木はSNS上で「かわいい」「癒やし」と評判だ。笑顔の柔らかさと、野球部キャプテン時代の熱血エピソードとのギャップが「ギャップ萌え」として話題になっている。テレビ出演のたびにXでは「癒やされる」「好感度高い」と投稿が増え、批判的な意見はほとんど見られない。
また、インタビューで私服を褒められた際には「嬉しい!町田には言わないんですね(笑)」と返し、ファンの心をつかんだ。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧に似ているという声もあり、軽いネタとしてSNSで拡散されている。
業界内では、佐々木のネタ作りが高く評価されている。正統派漫才に独特な切り口を加え、相方・町田を「困らせる・追い詰める」スタイルが新鮮だと称賛される。ABCお笑いグランプリ優勝後は「ガチでエグい」との声が相次ぎ、2026年のさらなる活躍を期待する声が業界内外から上がっている。
全国ツアーと冠特番――2025年以降の展望
エバースは2025年、宮城、福岡、愛知、北海道、東京、大阪の6都市を巡る初の全国ツアーを開催する。M-1決勝進出によりブレイクが加速しており、各地でのライブは早くもチケット完売が見込まれている。
さらに、2025年2月21日には映画・チャンネルNECOで90分の冠特番『エバース漫才記』が放送予定だ。劇場外での取材漫才企画を中心に構成され、スカパー!ではアフタートークも配信される。
テレビのレギュラー番組も増え、日本テレビ「有吉の壁」、フジテレビ「千鳥のクセスゴ!」「さんまのお笑い向上委員会」などへの出演も予定されている。
結成10年、新たなステージへ
エバースの結成からちょうど10年目となる2025年、M-1グランプリ決勝進出は彼らにとって大きな意味を持つ。佐々木隆史は過去のインタビューで「非現実的な芸人生活を続けてきた」と振り返り、町田とともに苦労を乗り越えてきた日々を語っている。
野球部キャプテンから芸人へ、そして全国区のコンビへ――佐々木隆史の歩みは、夢を追い続けることの大切さを象徴している。エバースの漫才は、正統派でありながら新しさを感じさせる。2026年、彼らがどんな笑いを届けてくれるのか、期待は高まるばかりだ。
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