M-1第3位から上方漫才協会大賞へ!新時代の旗手「エバース」快進撃の舞台裏
ニュース要約: M-1グランプリ2025で3位に輝き、第十一回上方漫才協会大賞を受賞したお笑いコンビ「エバース」。野球由来のコンビ名を持つ彼らは、独自の「間」と「ダサさ」を武器に、若手から中堅へと飛躍を遂げています。テレビやラジオでの活躍も広がる中、悲願のM-1王者を目指して突き進む佐々木隆史と町田和樹の現在地と今後の展望に迫ります。
漫才新時代の旗手「エバース」が鳴らす快進撃の号砲――M-1 3位から上方漫才協会大賞受賞へ
2026年、日本の漫才シーンに地殻変動が起きている。その中心にいるのは、吉本興業所属のコンビ「エバース」だ。
ボケの佐々木隆史とツッコミの町田和樹によって2016年に結成されたこのコンビは、昨年末の「M-1グランプリ2025」で最終決勝進出・3位という輝かしい成績を収めた。その勢いは止まることを知らず、今年1月に開催された「第十一回上方漫才協会大賞」では、並み居る実力派を抑えて見事に大賞を受賞。中田カウス会長から「1本1本が素晴らしいネタ」と最大級の賛辞を贈られた彼らは、今や「中堅トップクラス」の立ち位置を不動のものにしようとしている。
野球の「エバース」から始まった、遅咲きの快進撃
コンビ名「エバース」の由来は、野球用語にある。バントの構えからバットを引いて投球を見送る動作を指すが、その名の通り、彼らの漫才には絶妙な「引き」と「間」の美学が宿っている。
佐々木は宮城県登米市出身で、高校時代は野球部の主将を務めた硬派な経歴を持つ。一方、神奈川県大和市出身の町田は、無類の酒好きとして知られる。NSC東京校21期生として出会った二人は、当初こそ結果が出ない苦節の時代を過ごした。かつてはエリートコースから外れた時期もあったが、その経験が独自の絆と、関東らしいスタイリッシュでありながら土着的な熱量を持つ漫才スタイルを形成した。
特に、作家・山田ナビスコ氏の助言をきっかけに確立された「佐々木が町田を巻き込んでいく」スタイルは、現在の彼らの大きな武器となっている。
徹底した「ネタ作り」と「ダサさ」への自信
エバースの強みは、何と言っても徹底したネタ作りにある。佐々木が口頭でアイデアを説明し、それに対する町田の反応を研磨していく手法をとる。2025年のM-1決勝で見せた圧倒的な構成力は、審査員だけでなく視聴者の心をも掴んだ。
最近のインタビューで佐々木は、劇場公演において「かわいこ路線」にシフトするなどの柔軟性を見せつつも、「ハマりやすいダサさ」を自覚的に武器にしていると語った。この「完成されているのにどこか親しみやすいダサさ」こそが、多くのファンを惹きつける要因だろう。
また、彼らのスタイルは後輩芸人たちにも影響を与えている。佐々木は「東京の若手のツッコミが低めのトーンになったのは、オズワルドさんの影響が大きい」と分析するが、今やエバース自身もその「ロー(低め)なテンション」の旗手として、次世代のスタンダードを作りつつある。
2026年、さらなる飛躍へ:テレビと劇場の両輪
現在のエバースは、賞レースの強者としての顔だけでなく、お茶の間の人気者としての顔も持ち始めている。3月15日放送の『夜明け前バラエティ トワライト』や、夏に放送予定の『アメトーーク!』への出演も決定。さらに、ラジオ番組『エバースのオールナイトニッポン0(ZERO)』では、二人の飾らない掛け合いがリスナーから高い支持を得ている。
今後の展望について、佐々木は「地元・宮城のレギュラー番組やMC業務など、ロケや仕切りでも実力を見せていきたい」と意気込む。対して町田は「漫才の力が落ちたと言われないようにがんばる」と、芸の根幹を忘れない姿勢を強調した。
3月29日には、なんばグランド花月で開催される『THE BEST OF MANGEKI 2026』への出演も控えている。東西のチャンピオンとして、彼らが聖地の舞台でどのような笑いを生み出すのか、期待は高まるばかりだ。
悲願のM-1王者へ向けて
昨年のM-1では3位という結果に終わったが、それは彼らにとって通過点に過ぎない。2年連続の決勝進出という安定感、そして上方漫才協会大賞受賞という裏付け。現在のエバースは、2026年のM-1グランプリにおいて、もっとも優勝に近い「トップコンテンダー」と目されている。
かつて、元相方から町田を紹介された際に「面白そうだ」と直感した佐々木の眼力は、10年の時を経て正しかったことが証明されようとしている。野球で言えば、今はまだ「エバース」で投球を見送っている段階かもしれない。しかし、次の一球で彼らが放つのは、間違いなくお笑い界のスタンドを越える特大のホームランだろう。
若手から中堅へと脱皮し、全国区のスターへと駆け上がるエバース。その一挙手一投足から、今後も目が離せない。
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