デ・クラシケルで日本人対決!板倉滉が上田綺世を封じアヤックス完封勝利
ニュース要約: オランダ伝統の一戦「デ・クラシケル」が開催され、アヤックスが2-0でフェイエノールトを下しました。日本代表の板倉滉・冨安健洋コンビが鉄壁の守備を見せ、エース上田綺世を完封。来季CL出場権争いが激化する中、アヤックスが再建への大きな一歩を記した歴史的な日本人ダービーを詳報します。
【ロッテルダム特派員=2026年3月23日】
オランダ・サッカー界が最も熱狂する伝統の一戦「デ・クラシケル」が22日、フェイエノールトの本拠地デ・カイプで行われた。エールディビジ第28節の天王山として注目されたフェイエノールト対アヤックスの一戦は、リーグ2位を走るホームのフェイエノールトと、名門再建を期す4位アヤックスが激突。日本代表の主力勢が顔を揃えた「日本人ダービー」としても熱い視線を浴びた。
■ 宿命の対決「デ・クラシケル」の重圧
ロッテルダムの労働者階級を象徴するフェイエノールトと、アムステルダムのエリート意識を背景に持つアヤックス。1921年の初対戦以来、両クラブの戦いは単なるスポーツの枠を超え、文化やプライドがぶつかり合う社会現象となってきた。
今季のフェイエノールトは、ホームで5連勝中と圧倒的な強さを誇る。一方のアヤックスは、かつての絶対的王者の姿を取り戻すべく再建の途上にあり、直近の直接対決では大量失点を喫するなど苦戦を強いられてきた。勝ち点5差で迎えた今回の対決は、来季のチャンピオンズリーグ出場権争いにおいても極めて重要な意味を持っていた。
■ 日本代表守備陣が封じ込めた「上田綺世」の牙
試合は予想通り、ホームのフェイエノールトがハイプレスを仕掛け、アヤックスを押し込む展開で幕を開けた。注目はフェイエノールトの守備の要・渡辺剛と、エースストライカーの上田綺世だ。特に上田は今季、アヤックス戦で1試合4ゴールを記録するなど「アヤックス・キラー」として恐れられていた。
しかし、この日のアヤックス守備陣には高い壁がそびえ立っていた。昨年末に加入した冨安健洋と、ビルドアップの起点となる板倉滉の日本代表CBコンビである。アヤックスは低い位置からの丁寧な繋ぎでフェイエノールトのプレスを剥がすと、板倉が的確なカバーリングで上田に自由を与えない。
前半から一進一退の攻防が続いたが、先制したのはアウェイのアヤックスだった。得意のカウンターから好機を演出すると、粘り強い守備からリズムを掴み、均衡を破った。フェイエノールトも後半、上田がゴール前で決定的な1対1の場面を迎えたが、シュートはわずかに枠を外れ、ホームの声援は溜息に変わった。
■ 明暗分かれた伝統の一戦、再建への確かな一歩
試合は最終的に、アヤックスが2-0でフェイエノールトを振り切った。板倉滉はフル出場で完封勝利に貢献。一方のフェイエノールトは、上田や渡辺を中心に猛攻を仕掛けたものの、最後までアヤックスの堅守を崩すことができなかった。
この結果、アヤックスはアウェイでの不振を払拭し、首位PSVを追うフェイエノールトとの勝ち点差を「2」にまで縮めた。試合後、アムステルダムの街中は歓喜に沸き、YouTube等のライブ配信ではファンたちが「板倉と冨安の壁は世界基準だ」「これこそが我々の望んだアヤックスだ」と、再建の手応えを口にしていた。
敗れたフェイエノールトにとっては痛恨の敗戦となったが、依然として2位の座をキープしている。上田綺世の得点能力と渡辺剛の安定した守備はリーグ屈指であり、次節以降の巻き返しが期待される。
オランダの地で、日本代表戦士たちがこれほどまでにハイレベルな、そして歴史の重みを感じさせる「デ・クラシケル」を演じたことは、日本サッカー界にとっても大きな意義を持つ一戦となった。エールディビジのシーズン終盤戦、上位陣の争いはさらに激化の一途をたどる。
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