2025年12月22日、今年も残すところあとわずかとなりましたが、スポーツ界からエンタメ、政治まで、日本中を揺るがす大きなニュースが次々と飛び込んできました。
まずスポーツ界では、年末年始の風物詩であるプロ野球の契約更改や去就に大きな注目が集まっています。ヤクルトの村上宗隆選手がシカゴ・ホワイトソックスと2年契約で合意しました。あえて短期契約を選び、2年後のFA市場での価値向上を狙う戦略的なメジャー挑戦となります[1]。一方、楽天の守護神・則本昂大投手も涙ながらにメジャー挑戦を表明。35歳にしてマイナー契約も辞さない覚悟を見せています[31]。また、大相撲では豊昇龍が第74代横綱に昇進することが決定し、新時代の幕開けを感じさせています[75]。
お笑い界では、昨日開催された「M-1グランプリ2025」の余韻が冷めやりません。過去最多1万1521組の頂点に立ったのは、精緻な会話漫才を武器にした「たくろう」でした[19][23]。3位に食い込んだ「エバース」の佐々木隆史選手は、元高校球児という異色の経歴を活かしたネタで脚光を浴びています[24][70]。一方で、昨年の準優勝コンビ・バッテリィズ[68]や決勝常連のマユリカ[28]が今大会を戦略的に不参加とするなど、賞レースに依存しない新しい芸人の生き方も目立っています。
芸能界に目を向けると、明暗の分かれるニュースが並びました。女優の広末涼子氏が、時速約185キロの速度超過による追突事故で略式起訴されました。同乗者が重傷を負う事態に、復帰への道は険しさを増しています[4]。一方、モデルの藤井サチ氏は結婚式の写真を初公開し、幸せな姿を披露[14]。また、還暦を迎えた本木雅弘氏[59]や山口智子氏[43]、引退から45年を経た今も愛される山口百恵さん[3]など、レジェンドたちの円熟味を増した現在の姿が話題を呼んでいます。
生活に直結するニュースも欠かせません。年末の帰省ラッシュを前に、JR外房線では竹木との衝突事故が発生し、ダイヤが乱れる事態となりました[2]。これからの時期、お出かけには最新の運行情報の確認が必須です。また、これからの家づくりを考える方には、金利上昇や災害リスクに対応した「2025年版持ち家購入の新常識」が注目されており[9]、車市場ではトヨタ・ルーミーの待望のハイブリッド化が来秋に控えているとの朗報も届いています[76]。
文化・エンタメシーンでは、劇場版『ハイキュー!!』が世界興収200億円を突破し、2027年の続編製作が決定[49]。アニメ『チェンソーマン』の新章製作も発表され、世界中のファンが歓喜しています[55]。また、冬至の恒例行事である「ゆず湯」の話題も聞こえてくるなど、慌ただしい師走の中にも日本の四季を感じさせる一日となりました[66]。
緊迫する国際情勢では、ウクライナのゼレンスキー大統領が米主導の和平交渉への参加を表明しましたが、領土問題を巡りトランプ政権との間に深い溝があることが浮き彫りとなっています[72]。国内政治でも、NHK「日曜討論」において台湾有事や武器輸出を巡り、与野党が真っ向から対立する激しい論戦が繰り広げられました[11][62]。
以上、2025年12月22日の主なニュースをまとめてお伝えしました。
バッテリィズ エース炎上騒動：愛すべき天然芸が直面する現代倫理の壁
ニュース要約: M-1で躍進中の漫才コンビ「バッテリィズ」。ボケ担当のエース氏が、飛行機隣席の女性捜索を拡散したSNS投稿で炎上した。これまで評価されてきた彼の「天然」キャラクターが、プライバシー侵害の観点から問題視され、芸人としての倫理観が問われる事態となっている。今後のコンビの進化には、この試練を乗り越える構成力が必要だ。
漫才コンビ「バッテリィズ」に迫る光と影：エースの「天然」が招いたSNS炎上と、試される芸の真価
導入：急上昇した「バッテリィズ エース」が示す時代の波紋
2025年12月、お笑い界で今最も勢いのあるコンビの一つ、吉本興業所属の「バッテリィズ」が、思わぬ形で社会的な注目を集めている。特にボケ担当のエース氏の動向が連日話題となり、検索ワード「バッテリィズ エース」が急上昇した背景には、彼の「天然」なキャラクターと現代のSNS倫理との衝突があった。
M-1グランプリでの躍進を経て、全国的な人気を獲得しつつあるバッテリィズ。彼らの持ち味であるエース氏の無邪気で予測不能な言動は、これまで「愛すべきアホ漫才」として支持されてきた。しかし、12月11日に報じられたエース氏のSNS投稿における「飛行機隣席の女性」捜索を拡散した一件が波紋を呼び、プライバシー侵害の危険性を指摘する専門家の分析とともに急速に炎上。彼の「素の人間力」が評価の対象となっていただけに、今回の騒動は、芸人と大衆、そしてSNSという舞台の危うさを浮き彫りにした。
第一章：メディア露出の拡大と「エース語録」の商業的成功
バッテリィズがこの数ヶ月でメディア露出を劇的に増やしてきたことは、彼らの人気が確固たるものになりつつある証左である。2025年9月には冠特番『バッテリィズの世界』が放送され、10月からはニッポン放送の60周年記念番組としてポッドキャスト『バッテリィズの東京ブルペン』がレギュラー配信を開始。さらに11月には新CM『Facilo「情報がバラバラ」篇』に出演するなど、活動の幅を広げている。
こうした中で、エース氏のポジティブなキャラクターを凝縮した商業展開も注目を集めた。2025年8月8日にはヨシモトブックスから日めくりカレンダー『まいにち、バッテリィズ！【日めくり】〜エース語録 31本直球勝負！〜』が税込1,430円で発売された。このカレンダーは、エース氏の「毎日楽しく元気に出発！！」という言葉を体現するような語録31本と、相方である寺家氏の解説、撮りおろし写真が収録されている。発売から約4ヶ月が経過した現在も、彼のキャッチーなキャラクターが求められている状況がうかがえる。
第二章：漫才の構造と評価の二極化
バッテリィズの漫才は、エース氏の「計算より本質」を掲げる天然・無邪気なボケと、ツッコミ担当の寺家氏による的確で高度な技術に裏打ちされた掛け合いが核である。M-1グランプリでの高評価は、主にこの寺家氏の操縦術と、エース氏の「素」を活かすネタ構成によるものであったと分析されている。
しかし、SNSやネット掲示板におけるユーザーの反応は、好意的な支持と否定的な意見が激しく混在しているのが現状だ。好意的な層はエース氏の分かりやすいキャラクターを評価し、バイラル化を促す一方で、否定派からは「大声すぎる」「ネタがワンパターンで飽きる」「エース個人に対する嫌悪（＝“エース嫌い”）」といった声が散見される。
業界や審査員が寺家氏の技術を高く評価する傾向にあるのに対し、一般ユーザーはエース氏のキャラクター性そのものに感情的な評価を下す傾向が強く、この評価の分岐点が、コンビの今後の課題として浮上している。
第三章：炎上騒動が問いかける「愛すべきアホ」の境界線
今回、バッテリィズ エース氏が引き起こしたSNS騒動は、彼の芸風の根幹にも関わる問題として捉えられている。彼の魅力である「素の人間力」や「天然ボケ」は、時に一般社会の常識や倫理観と乖離するリスクを内包している。
専門家が指摘するように、無自覚な行為がプライバシー侵害や個人情報保護の観点から問題視される現代において、芸人としてのキャラクターと社会人としての責任のバランスが厳しく問われる時代となった。この騒動は、エース氏の振る舞いが「愛すべきアホ」の範疇を超え、「他者に迷惑をかける行為」と受け取られかねない境界線上にあったことを示唆している。
結論：試練を成長の糧に、進化する「バッテリィズ」
2025年12月現在、バッテリィズは、全国的な知名度の獲得と、それに伴う厳しい社会の視線という、二重の試練に直面している。特にエース氏の言動は、今後も常に監視の目に晒されることになるだろう。
コンビのさらなる成長のためには、寺家氏の高いツッコミ技術と構成力が、エース氏の爆発的な個性を社会的な枠組みの中でいかに制御し、笑いに昇華できるかにかかっている。今回の炎上騒動を単なるスキャンダルで終わらせるのではなく、芸の深みを増すための糧とすることができるか。バッテリィズが「愛すべきアホ漫才」を次のフェーズへと進化させられるかどうかが、今、問われている。