【エールディビジ】AZ対アヤックスは劇的ドロー、毎熊晟矢が負傷交代の悲劇…市原吏音は初のベンチ入り
ニュース要約: エールディビジ第22節でAZとアヤックスが対戦し、1-1で引き分けました。AZの毎熊晟矢は復帰後初の先発を果たすも、前半に右大腿部を痛め無念の負傷交代。一方、新加入の市原吏音は初のベンチ入りを記録しました。試合は後半ATにアヤックスが追いつく劇的な展開となり、両者の通算対戦成績は15勝15敗8分けのタイを維持しています。
【エールディビジ第22節】日本人DFたちの明暗分かれる――アルクマール対アヤックスは劇的ドロー、毎熊は負傷交代の悲劇
(2026年2月9日 共同・日本経済新聞 配信)
オランダ・エールディビジは2026年2月8日(日本時間9日)、屈指の好カードである「アルクマール 対 アヤックス」の第22節がAFASスタディオンで行われ、1-1の引き分けに終わった。かつては名門アヤックスが圧倒的な力を見せていたこのカードだが、近年は伝統的に実力が拮抗。通算対戦成績で並ぶ両雄の激突は、最後まで勝負の行方が分からない白熱した展開となった。
毎熊晟矢、悲劇の負傷交代 市原吏音は初のベンチ入り
この一戦で最も注目を集めたのは、AZアルクマールの右サイドバックとして今季リーグ戦初先発を飾った日本代表DF毎熊晟矢(28)だった。大ケガによる長期離脱からようやく復帰し、スタメンに名を連ねた毎熊だったが、勝利の女神は残酷なシナリオを用意していた。
前半から果敢なオーバーラップを見せていた毎熊だが、前半43分に右大腿部を痛めてピッチに倒れ込んだ。ハムストリングスの負傷とみられ、苦悶の表情を浮かべたまま自力で歩いて退場。復活を期した一戦での再負傷に、ホームのファンからは大きなため息が漏れた。また、今冬にJ2大宮アルディージャから電撃加入した注目の若手DF市原吏音(20)もキャリア初のベンチ入りを果たしたが、この日は出場機会が訪れなかった。
逃げ切り図るAZ、アディショナルタイムに沈む
試合は0-0で折り返した後半7分、ホームのAZが先制に成功する。粘り強い守備からカウンターを仕掛け、アヤックスのゴールマウスをこじ開けた。先制を許したアヤックスは、支配率65%を超える攻撃的な展開を見せるものの、AZの組織的なディフェンスを前に決定力を欠く時間が続いた。
アヤックスは後半、アーセナルから電撃移籍したばかりのDFジンチェンコを投入し、左サイドからの打開を図る。一方で、ベンチ入りしていた日本代表の中核、DF板倉滉(29)とDF冨安健洋(27)に出番は回らなかった。指揮官グリムの選択はより攻撃的なカードに傾き、試合は刻一刻とタイムアップへ向かった。
しかし、後半アディショナルタイムに劇的なドラマが待っていた。猛攻を仕掛けるアヤックスは、MFフィツジムが値千金の同点ゴールを叩き込み、土壇場で勝ち点1をもぎ取った。
「アルクマール 対 アヤックス」歴史的な均衡は継続
この結果、両チームの通算対戦成績は38試合で15勝15敗8分けとなり、文字通りの五分(ごぶ)という珍しい記録が継続されることとなった。現在リーグ4位のアヤックスと、追い上げを図る7位のAZ。勝ち点3が至上命令であった両者にとって、このドローは複雑な意味を持つ。
アヤックスにとっては、終了間際まで追い詰められながらも敗戦を免れた点に粘り強さが見えた。一方で、日本代表コンビの板倉と冨安が起用されなかった層の厚さと、逆に固定しきれない守備陣の再編が今後の鍵を握りそうだ。
一方のAZは、今年1月にアヤックスを6-0と粉砕した再現はならなかった。それ以上に、チームの屋台骨である毎熊の容態が懸念される。次節以降、毎熊の欠場が確実視される中で、ベンチ入りを果たした市原吏音ら若手選手が、この緊急事態をどう救うのか。
欧州の舞台でしのぎを削る日本人DFたちが直面した、光と影。エールディビジの終盤戦に向け、両チームの戦術的修正と日本人選手の負傷状況から目が離せない。(記者:国際スポーツ担当)
参考情報源
関連コンテンツ
マイニュースへ
あなた専用のニュースレポートをチェックしましょう