【大相撲】熱海富士、96年ぶりの快挙で新小結昇進!春場所番付発表、安青錦の綱取りに挑む
ニュース要約: 日本相撲協会は2026年大相撲春場所の新番付を発表。熱海富士が静岡県出身力士として96年ぶりとなる新小結昇進の快挙を果たしました。今場所は東大関・安青錦の横綱昇進をかけた「綱取り」や、豊昇龍・大の里の両横綱による頂上決戦に注目が集まります。新勢力の台頭とベテラン御嶽海の再起など、戦国時代の様相を呈する浪速の春の戦いが幕を開けます。
【大相撲】熱海富士、96年ぶりの快挙となる新小結昇進 春場所番付発表、綱取り安青錦に挑む新勢力
日本相撲協会は24日、エディオンアリーナ大阪で開催される大相撲春場所(3月8日初日)の新番付を発表した。今回の番付発表で最大の注目を集めたのは、伊勢ヶ濱部屋のホープ、熱海富士の新三役昇進だ。西の小結に名を連ね、静岡県出身力士としては1930年(昭和5年)夏場所の天竜以来、実に96年ぶりとなる歴史的快挙を成し遂げた。
■「静岡の文字が大きく」熱海富士、新三役への決意
2026年、角界に新たな風が吹いている。先場所、12勝3敗という堂々たる成績を残し、大関・安青錦との優勝決定戦にまでもつれ込んだ熱海富士が、ついに役力士の座を射止めた。
記者会見に臨んだ熱海富士は、「番付表に自分の名前、そして静岡という出身地が大きく載っているのを見て、実感が湧いてきた。応援してくれる地元の方々に感謝したい」と、トレードマークの笑顔を見せつつも、表情を引き締めた。「三役になったからには、これまで以上に厳しい稽古が必要。今場所も全部勝つつもりで土俵に上がりたい」と、さらなる高みを見据える。
師匠の伊勢ヶ濱親方(元横綱照ノ富士)から師匠の座を継承して以来、部屋から初の新三役誕生となったことも、名門・伊勢ヶ濱部屋の勢いを象徴している。若隆景や義ノ富士といった実力者が上位にひしめく中、熱海富士が優勝争いの軸となるかどうかが、今場所の最大の焦点となる。
■ベテラン御嶽海の現在地と、再起をかける土俵
一方で、かつては大関・関脇として角界を牽引したベテラン、御嶽海は厳しい位置からの再出発を強いられることになった。今回の大相撲春場所番付では、西の前頭16枚目(検索結果では15枚目との混在あり、幕内下位)まで番付を下げた。
先場所は負け越しを喫し、幕内残留も危ぶまれる位置となったが、出羽海部屋の精神的支柱としての期待は依然として高い。かつての優勝経験を持つ実力者が、幕尻に近い位置で若手の「壁」として立ちはだかるのか、あるいは再び三役復帰への足がかりを築くのか。同じモンゴル出身の若手、朝白龍らとの対戦も予想され、ベテランの意地が試される場所となるだろう。
■群雄割拠の「戦国時代」安青錦の綱取りとモンゴル勢の影
今場所の番付全体を俯瞰すると、まさに戦国時代の様相を呈している。東の横綱には豊昇龍、西には大の里が座り、最高位のプライドをかけて激突する。特に注目されるのは、東大関の安青錦だ。今場所は「横綱昇進」をかけた綱取り場所となり、モンゴル出身の新たな怪物が横綱の座に王手をかけている。
かつてモンゴル旋風を巻き起こした元横綱・朝青龍を彷彿とさせるような、安青錦の圧倒的なスピードと攻めの相撲は、現代の土俵でも強烈な存在感を放つ。SNS上では、往年のファンから「朝青龍のような荒々しさと強さを感じる」といった声は直接は確認できないものの、その圧倒的な実力は、かつての黄金時代を想起させるに十分だ。
■春場所の展望:注目カードの行方
今場所の優勝争いは、以下の対戦が鍵を握ると予想される。
- 安青錦(東大関) vs 熱海富士(西小結) 先場所の優勝決定戦の再現となるこの一番は、序盤の大きな山場だ。新三役・熱海富士が「大関殺し」を演じれば、場内は一気に沸き立つだろう。
- 豊昇龍(東横綱) vs 大の里(西横綱) 両横綱による頂上決戦。綱取りを狙う安青錦に対し、横綱の威厳をどちらが示すか。
- 阿炎(東前頭5枚目)の進撃 今場所、幕内最高となる「7枚上昇」を果たした阿炎。この勢いのまま上位陣をなぎ倒す可能性も秘めている。
大相撲の醍醐味は、この番付という階級社会が生み出すドラマにある。若手の台頭、ベテランの執念、そして最高位を巡る熾烈な争い。3月8日、浪速の春を告げるエディオンアリーナ大阪で、熱き戦いの火蓋が切って落とされる。
(日本経済新聞・共同通信社取材班 2026年2月25日)
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