2026年3月1日、日本と世界は大きな転機と、世代交代の波に包まれています。本日までに届いた主要なニュースを、熟練編集者の視点でまとめました。
揺らぐ世界秩序と緊迫の中東
今、世界が最も注視しているのは、中東で始まった軍事作戦「Operation Epic Fury」です。米イスラエル連合軍がイランの核施設や軍事拠点への大規模な空爆を開始し、これに対してイランもミサイルによる報復を敢行。テヘランを含む全土が戦火にさらされています[62]。この事態を受け、中東の空の要衝であるドバイ国際空港が完全に閉鎖され、エミレーツ航空をはじめとする国際網が麻痺状態に陥っています[49][51]。
この紛争は、ホルムズ海峡の封鎖リスクという形で日本経済にも直撃しています。原油供給の断絶が懸念され、国内のガソリン価格が200円を突破するとの予測も現実味を帯びてきました[58]。米中間選挙を控えたトランプ政権の強硬姿勢や、多極化する国際秩序の崩壊は、もはや「第三次世界大戦」の分岐点に立っているといっても過言ではない、極めて危うい状況にあります[31][44][53][61]。その一方で、UAEのように「脱石油」を掲げ、AIやクリーンエネルギーによる経済構造の転換を急ぐ動きも鮮明になっています[47][57]。
変革期を迎える日本の芸能・メディア界
国内に目を向けると、エンターテインメント界に衝撃が走っています。嵐のリーダー・大野智さんが、2026年5月末日をもってSTARTO ENTERTAINMENTを退所することが発表されました。32年に及ぶ事務所生活の節目となる5月31日の東京ドーム公演に、日本中の視線が注がれています[65]。また、絶対的な信頼を誇るTBSの安住紳一郎アナウンサーが体調不良で番組を欠席。三谷幸喜氏からも「働きすぎ」を指摘されるなど、エース級の人材にかかる過度な負担が改めて浮き彫りとなりました[9][66]。
女優の三吉彩花さんは国際派俳優として新境地を拓き[59]、デビュー33年目の伊藤歩さんは結婚を経て「母性」の表現に深みを増しています[12]。また、かつての「珍獣ハンター」イモトアヤコさんは40歳を迎え、一児の母として「丁寧な暮らし」を体現する成熟した姿を見せています[64]。一方で、米国ではかつて千葉工業大学・伊藤学長との関係が取り沙汰されたエプスタイン事件の新たな資料が公開され、政財界の倫理観が改めて問われています[1]。
また、音楽界では巨星が堕ちました。米ポップスの巨匠ニール・セダカ氏が86歳で逝去。森口博子さんや『機動戦士Ζガンダム』など、日本の音楽文化にも計り知れない影響を与えた氏の死を、世界が悼んでいます[35][54]。
街の記憶とスポーツの熱狂
都市の風景も変わりつつあります。名古屋駅の象徴だった名鉄百貨店本店と近鉄パッセが、再開発に伴い2月28日にその歴史に幕を下ろしました[50]。また、日本初のシネコンとして愛された「イオンシネマ海老名」も、2026年5月の閉館が発表され、映画ファンからは惜しみの声が上がっています[19]。
スポーツ界では、本日「東京マラソン2026」が開催されます。大迫傑選手ら精鋭が都心を駆け抜ける一方、大規模な交通規制が敷かれています[16][42]。鹿児島でも同様にマラソン大会が開催され、市民生活への影響が出るほどの熱狂を見せています[32]。競馬界では、亡き弟・康太さんの遺志を継いで走り続けた藤岡佑介騎手が引退。兄弟が紡いだ感動の物語が、競馬史に刻まれました[34]。プロ野球界では、オリックスの九里亜蓮投手が異例の「230イニング登板」という壮大な目標を掲げ、開幕に向けて闘志を燃やしています[17]。
進化するデジタルと次世代のエンタメ
テクノロジーの分野では、シャオミがEVとスマホを統合したAIエコシステムを加速させ[21]、バンダイナムコが「IPメタバース」戦略で過去最高益を記録するなど、リアルとデジタルの融合が加速しています[22]。ゲーム業界では、『ポケモン』の完全新作『ウインド・ウェーブ』が発表され、次世代機による海洋オープンワールドの世界に期待が高まっています[28]。また、10周年を迎えた『バンドリ!』の新作展開[6]や、かつての不人気モンスター「ププロポル」が『モンハンワイルズ』で最強の敵として君臨しSNSで社会現象になるなど、ファンの熱量が市場を動かす時代が続いています[5]。
激動の中東情勢から、馴染み深い街並みの変化、そして次世代のエンターテインメントまで。私たちは今、かつての常識が塗り替えられる瞬間の目撃者となっているようです。
Ado、新境地の自作曲「ビバリウム」で見せた“剥き出しの自己” 初の実写MVと自伝的小説が紡ぐ「箱庭」からの脱却
ニュース要約: アーティストAdoが自作曲「ビバリウム」をリリース。自伝的小説と連動した本作は、内省的なロックサウンドと共に、初の実写MVで過去の葛藤と決別する姿を鮮烈に描き出しています。他者の期待と自己の乖離に苦しんだ彼女が、歌い手から真の表現者へと脱皮を遂げる過程を、映像美と鋭い歌詞で表現した記念碑的な一曲を徹底解説します。
【独自】Ado、新境地の自作曲「ビバリウム」で見せた“剥き出しの自己” 初の実写MVと自伝的小説が紡ぐ「箱庭」からの脱却
【2026年3月1日 東京】
歌い手として彗星のごとく現れ、今や世界を席巻するアーティストとなったAdoが、また一つ大きな境界線を越えた。2月18日に配信リリースされた新曲『ビバリウム』。本作は、彼女自身の手による完全自作曲であり、2月26日に発売された自伝的小説『ビバリウム Adoと私』の精神を音楽へと昇華させた、極めて内省的なロックナンバーだ。
2月28日夜、YouTubeでプレミア公開されたミュージックビデオ(MV)は、ファンのみならず音楽業界に衝撃を与えた。そこには、これまで徹底して素顔を隠し、キャラクターの背後に身を置いてきたAdoの「実写」の姿が刻まれていたからだ。
「小さな飼育箱」に閉じ込めた過去との対峙
タイトルとなった「ビバリウム」とは、爬虫類や小動物を飼育するための、外界から隔離された「箱庭」を意味する。それは同時に、Adoがかつてクローゼットの中で一人マイクに向かっていた時代、あるいは自己否定の渦中で身動きが取れずにいた内面世界の暗喩でもある。
楽曲の冒頭、耳に飛び込んでくるのは「私」と「私でない声」が交錯する不穏なポエトリーリーディングだ。「しょうがないね 望まれたことなんてないし」「欠陥は特別?なら、初めから紛いもの」――。綴られる言葉は鋭く、聴き手の胸を抉る。理想像と現実の自分との乖離に苦しみ、夢を叶える代償として何かを壊してしまったのではないかという葛藤が、剥き出しの感情として歌い上げられている。
編曲には、ライブバンドマスターとして彼女を支え続ける高慶“CO-K”卓史氏を迎え、刹那的なバンドサウンドを構築。これまでのボカロライクなデジタルサウンドから一線を画し、両親から贈られたというエレキギターを自ら奏でることで、より人間臭く、体温の通ったロックへと進化を遂げている。
映像に隠された「託卵」と「閉塞感」の伏線
林響太朗氏が監督を務めたMVは、映画『ビバリウム』のモチーフを巧みに取り入れ、不気味なほどの映像美を提示している。冒頭に挿入される「カッコウの托卵」の映像は、本作の核心を突く伏線だ。他者の巣に卵を産み付け、本来の雛を蹴落として育つカッコウの姿は、他者の期待や偶像を演じ続けることへの恐怖、そして「本物の自分」を見失う絶望を象徴しているかのようだ。
均一な家々が並ぶ住宅街、人工的な雲、そして突如として挿入される叫び。約300カットに及ぶ緻密な映像の中で、Adoは水中に沈み、あるいはヒールで疾走する。待機画面に映し出された彼女の横顔、そしてクローゼットを彷彿とさせる光の中でマイクの前に立つ後ろ姿は、過去の自分との決別、あるいは和解を視覚的に物語っている。
歌い手から「表現者・Ado」へ
本作のクライマックスで響く一言、「君に必要だったのは名声よりも先に、大丈夫の一言だった」というフレーズは、かつての自分、そして現代社会で孤独を抱える全ての人々への救いとして響く。自己否定を抱えたまま、それでも「さよなら まだ 私は 歌わなくちゃ」と未来へ歩みを進める決意。これは、単なる新曲の域を超えた、Adoという人間による壮大な「処方箋」である。
リリースから10日が経過し、SNS上では「#ビバリウム」のハッシュタグと共に、歌詞の深読みや実写映像への驚きの声が溢れている。これまでの社会風刺や感情爆発といったスタイルから、深い自己肯定へと至るプロセスを描く表現スタイルへの転換。本作は、彼女が「歌い手」という枠組みを超え、真の意味での「アーティスト(表現者)」へと脱皮したことを証明する記念碑的な一曲となるだろう。
2026年、Adoは自身の半生を「ビバリウム」という名の箱庭から解き放った。その先に広がる景色がどのような色をしていても、彼女は自ら手にしたギターと、唯一無二の歌声を武器に、自身の物語を更新し続ける。
(文化部・音楽担当記者)