【GG賞2025】阪神が史上最多7人受賞で守備を独占!パ・リーグは若手6名が躍動
ニュース要約: 2025年度の三井ゴールデン・グラブ賞受賞者が決定。セ・リーグでは阪神タイガースが史上最多となる7選手を選出し、圧倒的な守備力を示した。一方、パ・リーグでは初受賞者が6名に上り、若手の台頭が顕著に。特にオリックスの若月健矢捕手と紅林弘太郎遊撃手が選出され、紅林選手は遊撃手部門の世代交代を象徴する初受賞となった。今年の選考は、守備の安定性と出場機会の重要性を再認識させる結果となった。
2025年三井ゴールデン・グラブ賞:守備の潮流を読む—「阪神独占」と「パの若手台頭」が示す新時代
2025年度のプロ野球「第54回三井ゴールデン・グラブ賞」(GG賞)の全受賞者が11月12日に発表された。今年の選考は、セントラル・リーグで阪神タイガースが史上最多となる7選手を輩出し守備力を誇示した一方、パシフィック・リーグでは初受賞者が6名に上るという、対照的な結果となった。特にパ・リーグにおいて、オリックス・バファローズから選出された若月健矢捕手と紅林弘太郎遊撃手の活躍は、リーグ全体の守備力の変革期を象徴している。
阪神がセ・リーグを「守備」で独占
まず目を引くのは、セ・リーグにおける阪神の圧倒的な存在感だ。投手(村上頌樹)、捕手(坂本誠志郎)、一塁手(大山悠輔)、二塁手(中野拓夢)、三塁手(佐藤輝明)、外野手(近本光司、森下翔太)の7部門で受賞者を出し、リーグ史上最多記録を樹立した。これは、シーズンを通じて阪神の堅牢な守備陣がチームを支え続けた証であり、来季以降も「守り勝つ野球」の基盤が強固であることを示している。
しかし、注目すべきはパ・リーグの「フレッシュな変革」である。
パ・リーグは若手が躍動、オリックスの二枚看板が示す守備力向上
パ・リーグでは、伊藤大海(日本ハム)、タイラー・ネビン(西武)、牧原大成(ソフトバンク)、村林一輝(楽天)、紅林弘太郎(オリックス)、西川愛也(西武)の6名が初受賞を果たし、これは1973年、2009年と並ぶ最多タイ記録となった。これは、長年守備の賞を席巻してきたベテラン勢に代わり、若手・中堅層が台頭し、リーグ全体の守備勢力図が大きく塗り替わりつつあることを示唆している。
その中でも、オリックス・バファローズから選出された2選手は、チームの守備力が質・量ともに向上している明確な証拠と言える。
若月健矢捕手:安定感と経験の賜物
捕手部門で2年ぶり2回目の受賞を果たした若月健矢選手は、球団の捕手としては初の複数回受賞という快挙を達成した。侍ジャパンにも名を連ねる若月選手の安定したリードと強肩は、オリックス投手陣の信頼の礎となっている。彼は「心技体、すべてにおいてもっと成長して、何度でも選んでいただける選手になれるように、これからも不断の努力の精神を忘れずに頑張りたい」と、継続的な進化への意欲を語っている。
紅林弘太郎遊撃手:悲願の初受賞が示す遊撃部門の世代交代
そして、最も大きなサプライズの一つが、遊撃手の紅林弘太郎選手の初受賞だ。プロ6年目で念願のGG賞を手にした紅林選手は、今季115試合に出場し、パ・リーグ遊撃手としてリーグ2位の守備率.986を記録した。
特筆すべきは、彼の受賞が長年このポジションを支配してきた西武・源田壮亮選手との激しい競争を制した結果であることだ。報道によれば、紅林選手は前年、わずか1票差で受賞を逃していたという。その雪辱を果たす形で獲得した栄冠に、「あこがれていた賞でもあったので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と喜びを爆発させた。紅林選手の台頭は、パ・リーグの遊撃手部門における新たな競争を生み出し、レベルアップを促す起爆剤となるだろう。
安定性と出場機会が鍵となった選考
今年のGG賞の選考基準は、シーズンを通じた守備の安定性と出場試合数が改めて重要視されたと分析できる。
例えば、惜しくも受賞を逃した選手としては、西武の滝澤夏央選手が挙げられる。滝澤選手は遊撃手と二塁手を兼任し、高い守備力を誇るものの、規定の出場試合数や守備機会を満たしきれなかったことが評価を分けた要因となった。GG賞は、守備率やUZRなどの先進指標だけでなく、チームへの貢献度、そして何より「規定」を満たした上での安定感が求められる賞であることを再認識させる結果となった。
総括:守備力が野球の価値を高める時代へ
2025年度のGG賞は、セ・パ両リーグで守備の質と若手の台頭が顕著に見られた年となった。阪神の圧倒的な守備力は、優勝を目指す上で守りがどれほど重要かを改めて証明した。一方、パ・リーグにおけるオリックスの若月・紅林をはじめとするフレッシュな顔ぶれは、リーグ全体のレベルアップと、若い才能が守備面で光を放ち始めた新時代を示している。
投打のデジタルデータ化が進む現代において、守備の価値はますます高まっている。今回の受賞者たちが、来季もグラウンドを駆け回り、ファインプレーでファンを魅了してくれることに期待したい。